仮想通貨は、価格変動が激しく、
安定して価値を保存する通貨には向きませんでした。
そこで誕生したのが、ステーブルコインですが、
今回ご紹介するTetherもステーブルコインの一種です。
では、そのTehterとは一体どんな仮想通貨なのでしょうか?
その特徴を調べると共に、併せて「Tehter疑惑」についても
調べてみたので、ぜひ参考にしてみて下さい。
Tether(テザー)とは?
Tetherとは、2015年に公開された仮想通貨で、
ステーブルコインの一種です。
ステーブルコインとは、法定通貨と連動した価値を持つ仮想通貨のことで、
価格変動がほぼ無いので仮想通貨の避難場所に利用することができます。
価格が安定しているので、基軸通貨に利用されたり、
利益を確定する前に一度ステーブルコインに戻しておけば、
安定して仮想通貨を貯蓄することも出来ます。
Tehterは、米ドルと連動した価格で常に取引されており、
略号はUSDTとなっています。
ブロックチェーンを活用し、米ドルと連動している為、
まさに米ドルの仮想通貨バージョンと言ってもいいでしょう。
現在、時価総額ランキングは14位と、
かなり上位でその需要の高さが伺えます。
Tether(テザー)の特徴は?
では次に、そんなTetherの特徴を見ていきましょう。
特徴その1:中央集権的
普通、仮想通貨の運営や管理は、
マイナーによって行われるので、非中央集権的ですが、
Tehterではそうもいきません。
1USDT=1USDに価格を安定させる為にも、
誰かが介入する必要があります。
Tetherでは、Tetherの発行元である「Tehter Limited」が介入し、
価格の安定を図ります。
特徴その2:発行はTether Limited
Tehterの発行は先述の通り、
Tether Limitedによって行われます。
Tehter Limitedは入金された分のドルと同数のTehterを発行し、
また、Tetherの入金で法定通貨に戻す役割を担っています。
この場合、Tehterは消滅するので、
常に、Tehter Limitedが保有する米ドルと、市場で取引されるTetherの量は、
同数になります。
ちなみに、Tetherでは、入金された額を
常に公開することで、その信頼性を担保しているようです。
これは、Proof of Reserves(PoR)と呼びます。
特徴その3:ステーブルコイン
既にお伝えしましたが、Tehterはステーブルコインで、
米ドルと連動した通貨です。
価格変動が激しくない為、安定した価値の保存や移転が出来ます。
日本の場合、仮想通貨を円に換金した場合、
税金が発生するので、一時的に仮想通貨の価値を保存したい場合、
こうしたステーブルコインは利用するといいでしょう。
Tether(テザー)はどこで買える?
現在保有している仮想通貨を、ひとまず安定した価格で
保存したい場合、Tehterは魅力的な通貨でしょう。
しかし、残念ながら日本の国内取引所では、
Tetherは売買されていません。
Tetherを基軸通貨に持つBinanceや、Poloniexなどで
購入することが出来ます。
Tether(テザー)疑惑とは?
Tetherは一見魅力的な仮想通貨ですが、
どうやら問題も抱えているようです。
それはTether疑惑と言われています。
Tether疑惑とは、Tether Limitedが、市場に出回るTether分の
米ドルを保有していないという疑惑です。
仮にこれが本当であれば、
Tehterは、米ドルとの換金に対応出来なくなります。
結果はとして、Tetherの信用は無くなり、
価値は0となるでしょう。
2018年1月にはTeher Limitedは、監査法人のフリードマンに、
監査を依頼したのですが、結局は提携解消という結果になってしまい、
Tether疑惑は有耶無耶になっているのが現状です。
「100%安全か?」と言われたら疑問が残るので、
信用しすぎるのは禁物ですね。
Tether(テザー)の将来性は?
Tether Limitedは、Tether疑惑をしっかり解消すること無く、
今尚、新規で仮想通貨を発行しています。
仮に、Tether Limitedが、
発行総数分だけのドルを保有していないのであれば、
将来的に破綻する可能性は十分にあります。
「Tetherを信用して仮想通貨を寝かせておいたら
価値が0になっていた」ということも十分あり得るかもしれません。
そもそもTetherは、ステーブルコインであり、
将来的にも値上がりするこはあり得ませんので、
定期的に法定通貨か、その他の仮想通貨に投資しておいた方が
得策かもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
Tetherは、ステーブルコインで、
米ドルと価格が連動した仮想通貨です。
仮想通貨を一度、法定通貨に戻そうとすると、
出金、振込手数料など、お金がかかってしまいがちです。
そこをTetherでカバーすれば、
価格変動に悩まされず、安心して自分の資産を築くことが出来ます。
ただ、その一方でTether疑惑は、2018年6月現在でも
解消されておらず、疑問点が残ります。
Tetherを利用している人は、日頃から情報収集に努めておいた方がいいでしょう。