匿名性を掲げる仮想通貨はいくつかありますが、
Dash(ダッシュ)もその内の1つです。
今回は、そんなDashの特徴、将来性などを調べてみました。
Dashが気になる、どんな通貨なのか調べているという方は、
ぜひ参考にしてみて下さい。
Dash(ダッシュ)とは?
Dashとは、2014年に公開された仮想通貨で、
元々、匿名性の高い通貨の実現を目指して開発されました。
ローンチ当初は、Xcoin、
それからDarkcoin(ダークコイン)という名称に変更しましたが、
「ダーク」という部分は、
印象を悪くするなどの声がコミュニティ内で上がっており、
2015年には、現在の「Dash」に改名しています。
過去には、時価総額ランキング3位と、かなり上位に食い込んだ仮想通貨でしたが、
2018年6月現在、13位にまで下がってしまいました。
ただ、1000種類以上もある仮想通貨の中で、
ランキング13位というのは、かなり上位に位置していると言えるでしょう。
発行上限は、約1900万DASHで、通貨名称には「DASH」を利用します。
Dash(ダッシュ)の特徴は?
では、次にDashならでわの特徴を見ていきましょう。
よりどのような通貨かご理解頂けるはずです!
特徴その1:匿名性重視な仮想通貨
ビットコインでは、送金者と受金者、
1対1で仮想通貨の取引を行うことになります。
それらは全て公開されているので、
「どのくらいの取引があったのか」ということが
世界に公開されてしまうわけです。
もちろん、取引内容のみの公開だけですので、
個人情報と結びつけるのは困難ですが、万が一にでも
特定されてしまった場合、困る人も一定数いるでしょう。
そこで、Dashでは、「Darksend(ダークセンド)」と呼ばれる
トランザクション形式を使うことで、通貨のやり取りに、
匿名性を与えています。
具体的には、送金者と受金者の間に、
「マスターノード」と呼ばれるワンクッションを挟みます。
マスターノードは、送金から受金までの流れを
ミックスし、誰に仮想通貨が渡ったのかをわからなくしてくれます。
これは「コインミキシング」と呼ばれる技術で、
取引を完全に非公開に出来るため、非常に高い匿名性を保持できるわけです。
ちなみに、この匿名性を高める機能を、
取引履歴難読化機能「PrivateSend」と言います。
特徴その2:承認速度が速い
日本語で「ダッシュ」と言えば、疾走するイメージですが、
Dashの名前もこれが由来となっており、
実際Dashの承認速度は、非常に速く利便性が非常に高い仮想通貨です。
ビットコインでは、取引の承認に10分を要しますが、
Dashは、約1秒と言われています。
これは、Dashを管理するノードの中から、
承認を行うマスターノードが予め決められており、そのノード達に
取引承認を任せているため、圧倒的に速い速度での取引を可能にしています。
これを取引即時承認機能「InstantSend」と呼びます。
ちなみに、この機能を持つマスターノードには、
取引の承認毎にブロックの承認報酬の45%が付与され
さらに、Dashの運営に対する投票権も与えられます。
InstantSend機能を提供したり、
また、PrivateSend機能を提供したりする必要がある分、
深く運営に関わったり、報酬を貰うことが出来るというわけですね。
特徴その3:DashはDAO
DAOとは、自律分散型組織のことで、
人の手が介入すること無しに自動で組織が運営されていくことを意味します。
Dashは、その特徴として、
資金調達が100%自己完結です。
それは運営自身がマイニング報酬を貰うことで、
資金調達を続けていく仕組みとなっています。
マスターノードによって取引の承認が行われると、
45%の報酬がマスターノードに、そして45%がマイナー、
そして残りの10%が、運営資金に回されます。
このように組織を自分の力で回すことのメリットはいくつかありますが、
一番は、部外者が介入出来ないという点は素晴らしいでしょう。
外部から資金調達をした場合、どうしても投資家に優位性が生まれるため、
このような仕組みをとるDashの運営は非常にクリーンと言えますね。
Dash(ダッシュ)はどこで購入できる?
過去には、コインチェックにおいてDashが購入できましたが、
NEM流出のコインチェック事件によって、
現在では出金と売却のみしか出来ない状況です。
Dashを購入する場合は、
Binanceや、Poloniex、Huobiと言った海外の有名な仮想通貨取引所を
利用すると良いでしょう。
Dash(ダッシュ)の将来性は?
2018年、各国は仮想通貨の法整備に向けて確実に動き出しています。
特に脱税やマネーロンダリング、犯罪での利用が危惧されているため、
匿名性の高い仮想通貨は今後目の敵にされる可能性があります。
各国から発信される仮想通貨規制の話題はチェックしておきたいところです。
また、仮想通貨が誕生した背景には、
中央集権への対抗がありました。
しかしDashは、実用性を高める為に、
一部のマスターノードによって運営の決定権が握られています。
意思決定は速いものの、多様な意見を受け入れにくいというのは、
今後成長の妨げにもなるかもしれません。
となると、Dashの価値が下落しますので、
下落した分、運営資金も下落するため、将来性が危うくなります。
こうしたデメリットを上回る持続的な発展が今後のカギとなるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
Dashは、ビットコインより利便性が向上した、
匿名性の高い仮想通貨です。
現在はその時価総額が下がってきていますが、
今後の発展に期待したい通貨でもありますね!