メッセージングアプリ企業でブロックスタートアップに転向したテレグラムは、
同社の“グラム”トークン向け初期デスクトップウォレットを公開しました。
現在ユーザーは、テレグラムの公式サイトからMacOSとWindows、そして64ビットのLinux向けテストアプリの
ダウンロードが可能で、TONテストネット上のキーを取得することができます。
このウォレットでは、ユーザーに24個のシードワードと、同ウォレットがグラムトークンの受け取りと
送金の準備が出来た後に、決済向けのパスワードを求めています。
“今あなたは、仲介者や銀行無しに直接管理できるウォレットを手にしています”
このアプリは、新規ユーザーにそう表示しています。
さらにユーザーは、5から20のテストネットグラムトークンを配布するスペシャルbotから取得することが可能です。
このテスト取引については、混み合う時間帯には時間がかかるとした一方、
CoinDeskのレポーターはわずか数分しかからなかったとのことです。
テレグラムの有望なブロックチェーンプロジェクトで、
昨年はクローズドなトークンセールで17億ドルも調達したTONは、10月31日までにローンチを行う予定でした。
9月、チームはローンチの向かっているという合図を出しつつ、フルノード、バリデーターノード、
そしてブロックエクスプローラーのコードを公開しました。
10月初旬、同プロジェクトはウォレットアプリの利用規約を公開し、
投資家にTONのキージェネレーターを使ったパブリックキーを公開するように求めていました。
開発者のチャットグループによれば、同じジェネレーターがアプリに組み込まれているとのことです。
しかし、グラムトークンは未登録の証券であり、投資家への配布を防止するために裁判所へ訴えに出たSECによって、
その始動は延期されることとなりました。
テレグラムはその後、SECと状況を明確にする時間を勝ち取るため、
投資家からローンチの時期を4月31日まで延長する承認を受け取りました。
同社は、ニューヨークで2020年2月18日と19日、SECと対面する予定です。
引用元:Telegram Releases Test Crypto Wallet Despite SEC Lawsuit