今回は、仮想通貨トレードで用いられるテクニカルツールの1つである、
MACD(マクディー)について調べ記事にまとめました。
MACDの使い方を知りたいという方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
MACD(マクディー)とは?
MACDは、マクディーと呼ばれており日本語では、
移動平均拡散収束手法と約されています。
具体的には、短期の移動平均線と長期移動平均線を利用することで、
売買のタイミングを掴むオシレーター系のツールです。
オシレーター系とは、売られすぎなのか買われすぎなのかを判断するテクニカル指標のことです。
MACDは、4つの指標で構成されており、「MACD」と呼ばれる移動平均線と
「シグナル」と呼ばれる移動平均線、そして「0ライン」と「ヒストグラム」から成ります。
ちなみにMACDの計算式は下記のようになっています。
MACD=短期移動平均線(EMA)−長期移動平均線(EMA)
MACD2=MACD−シグナル
EMAとは指数平滑移動平均線のことであり、直近の値動きに比重を置いた移動平均線のことです。
MACD(マクディー)の見方は?
では次に、具体的なMACDの見方を見ていきましょう!
基本的にMACDでは、MACDとシグナルの交差を確認していきます。
MACDがシグナルの線を「下から上抜けた」場合は、
ゴールデンクロスと呼ばれ、これは買いのサインです。
これとは逆にMACDがシグナルの線を「上から下抜けた」場合は、
デッドクロスと呼ばれ、これは売りのサインですね。
またMACDの中心には「0ライン」があり、この0ラインをヒストグラムが
上抜くと相場は上昇しており、逆に下抜くと相場は下降していると判断することが出来ます。
なので、この0ラインより高い位置でデッドクロスが起こった場合は、
相場の加熱から転換に生じたことが予想でき、
これから下降へ転じることが予想できます。
これとは逆に0ラインより低い位置で、ゴールデンクロスが起こった場合には、
売られすぎの状態から相場が転じることを意味し、これから上昇に転じることが予想できます。
またヒストグラムが0ラインを上回った時、
もしくは0ラインを下回った時は、相場転換のシグナルになります。
0ラインを超えた時は、上昇する可能性が高いので「買い」、
0ラインを下回った時は、下降する可能性が高いので「売り」を予測することができます。
MACD(マクディー)の騙しには注意!
MACDは、比較的人気なテクニカル指標ではありますが、
MACDだけを見て100%勝てるほど相場は甘いものではありません。
MACDにおける騙しを回避するためには、できるだけ、移動平均線の角度も意識しましょう。
というのも、売られすぎか買われすぎかを判断するオシレーター系の、
MACDは、相場の反転などの逆張りを狙うものです。
つまりMACDやシグナルに角度がある方が、
相場が加熱、もしくは閑散としている状態を把握することができます。
いずれかに強く傾けば、強い勢いで反発も起こりやすく、
予想が立てやすくなります。
これとは逆に、ほぼ横ばいでゴールデンクロスや、
デッドクロスが発生しても、そもそも相場が横ばいなので、
相場が強く傾くことはありません。
これでは、予想通りにならないケースもあるので、MACDとシグナルの角度は、
十分に意識しましょう。
また0ライン付近は、これから相場が転換する部分ですので、
いわばどっちつかずの状態です。
この0ライン付近でのゴールデンクロスやデッドクロスは、
信頼性が低くなるので、できるだけ0ラインから離れた位置での、
クロスを意識しましょう。
MACDとダイバージェンス
騙しを回避するその他の有効な手法に、ダイバージェンスというものがあります。
基本的に、MACDは、売られすぎと買われすぎを判断するための指標なので、
価格が上昇すれば、MACDも上昇しますし、下落すればMACDも下降します。
しかし稀に、価格とMACDの動きが逆行するダイバージェンスというものが起こります。
例えば、価格が上昇しているにも関わらず、
MACDが下落しているということは、これから価格が逆に転じる可能性があります。
その時、0ラインより上でデッドクロスが起これば、
強い根拠を持って「売り」を判断することができます。
またこれは逆も然りであり、0ラインより下でダイバージェンスが発生すれば、
次に起こるゴールデンクロスで「買い」を判断することができます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
MACDは、長期と短期の移動平均線を用いて相場の加熱や閑散を見抜く、
テクニカル指標の1つでした。
0ライン付近を避ける、角度を意識する、ダイバージェンスなどを見つけるなどして、
騙しを回避し、予測の精度を高めていきましょう。
もちろんMACDの予想通りに相場が動くとは限りません。
必ず他のテクニカル指標やラインを引いて抵抗を見抜くライントレードなど、
様々な手法を駆使していきましょう。