仮想通貨は、長期保有によって利益を出す方法もありますが、
価格差を利用したり、証券会社が提供するバイナリーオプションなどでも
利益を出す方法はあります。
今回は、そうした仮想通貨トレードに利用されるテクニカル分析の一つである、
RSIについて調べ、記事にまとめました。
RSIとは何なのか?仮想通貨トレードにどのように利用できるのか?
気になるという方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
RSI(アール・エス・アイ)とは?
RSIとは、Relative Strength Indexの略であり、日本語では、
相対力指数と訳されるオシレーター系のテクニカル指標です。
オシレーター系とは、今現在の相場が
「売られすぎなのか?それとも買われすぎなのか?」という状況を判断する
テクニカル指標です。
RSIの計算式は下記の通りとなっていますが、
特に覚える必要はありません。
RSIはこう求められているというのをざっくり把握する具合でも問題ありません。
RSIを求める計算式
N日間の値上がり幅の平均(N日間の値上がり幅の平均+N日間の値下がり幅の平均)×100
N日間は任意で設定できる期間ですが、
基本的に、MT4などの分析ツールに初期から設定されている14日間が利用されているようです。
RSI(アール・エス・アイ)の見方
RSIに関しては上記で難しい計算式を出しましたが、大事なのは、
ツールの使い方です。
ツールは「使い方」が大切なのであって、
ツールの「作り方」を重視する必要はありませんので、ご安心下さい。
RSIは、0から100までの幅があり、その幅の中には、「30のライン」と、
「70のライン」が引かれています。
単純に、価格が70のラインを超えると、相場は「買われすぎ」と判断することができ、
ここでは売り圧力が強まると予想でき、今後価格は下落方向へ向かうと予測できます。
つまり、70のラインを価格が超えたら売りと判断することができます。
今度はその逆で、価格が30のラインを下回ると「売られすぎ」と判断することができ、
ここでは、買いの圧力が強まると予想でき、今後価格の上昇が予想できます。
このように基本的には、価格の上昇した局面、
もしくは下降した局面において逆張り(相場の転換)に用いられるのがRSIです。
相場は常に上下を繰り返し、買いと売りが攻防しているのは、
チャートを見ることでなんとなく把握することはできますが、
やはり「なんとなく売られているようだから」などといった勘に頼ってトレードを行うのは危険です。
このように、数字という根拠に基づいた指標を導入することで、
予想の精度を高めることが可能です。
RSIとダマシ
ダマシとは、例えば「RSI上で、価格が70を超えたのに、反転せず、
さらに上昇を続けた」というように、
自分の予想に反して価格が動くことを指します。
そもそもRSIを使って「70を超えたら売り」「30を下回ったので買い」というように、
その判断指標だけで勝てるようになるほど相場は甘くありません。
仮想通貨の相場は、様々な投資家の思惑が複雑に絡みあっており、
100%予想通りに動くとは限らないのです。
なので、RSIを用いてテクニカル分析を行っていく際は、
このダマシに十分気をつける必要があります。
特に仮想通貨相場が、継続的に上昇を続けている局面や、
下降を続けている局面では、相場が反転しないダマシが起こる可能性が高いです。
なので、逆張りで利用するRSIは、トレンド相場での利用に注意しましょう。
また、その他ダマシを回避する方法として、設定期間を長めに設定するとう方法があります。
MT4などのツールでは、RSIの「N日間」の部分が14日がデフォルトになっていますが、
この14日間を長めにすることなども推奨されています。
RSIとダイバージェンス
ダマシを回避し、RSIの精度を高める方法に、
「ダイバージェンス」というものがあります。
ダイバージェンスには「相違」や「逸脱」という意味があり、
ダイバージェンスでは、チャートの動きとテクニカル指標の動きに相違があります。
基本的には、価格の上昇局面ではRSIも上昇し、
逆に価格の下降局面でもRSIは下落します。
これは市場の加熱具合を表すRSIでは当然のことですが、実は稀にダイバージェンスという
現象を見ることができます。
これは例えば、チャートを見た時に、価格は上昇しているので、
RSIは、下降を続けているような現象です。
このような状況では、価格が上昇しているにも関わらず、
価格の上昇幅が狭くなっています。
これはダイバージェンスと呼ばれており、これから「相場の転換が起こる」というサインでもあります。
ダイバージェンスを見ることで、
よりRSIの精度を高め、逆張りで使うことが出来るようになるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
RSIとは、「買われすぎ・売られすぎ」を判断できるオシレーター系の
テクニカル指標のことでした。
70のラインを超えれば売り、30のラインを下回れば買いという判断ができますが、
「ダマシ」などもありますので、RSIのみを過信するのは危険です。