イーサリアムのオープンソース開発チームのメンバーは、
次のハードフォーク「コンスタンティノープル」の実行時期について、合意に達しました。
「コンスタンティノープル」と呼ばれるコードの仕様変更案は、
いくつかの特徴を付け加えたブロックチェーンへのアップデートを、ユーザーに提供するように設計されています。
7日に行われた主要開発者による隔週の会議で語られたことによると、
7,080,000個目のイーサリアムブロックチェーンを分岐点とすることで意見が一致したとのことです。
この分岐点でユーザーたちは新しいコードへのアップグレードが選択できるようになるようです。
つまり、ユーザーがソフトウェアをアップグレードして、仕様変更を受け入れれば、
アップデートはブロックがマイニングされたときに実行に移されるということです。
イーサリアムクライアント、パリティのリリースマネージャであるアフリ・シュードン氏の意見によると、
「コンスタンティノープル」は1月14日から18日の間に実施されると思われるとのことです。
何番目のブロックかについては、次のソフトウェアアップデートのパッチの際、
プラットフォーム上で発表されると思うということです。
イーサリアム財団とイーサリアムのクライアントGo-Ethereum(Geth)のセキュリティ主任、
マーティン・ホルスト・スワンダ氏は、Gethのソフトウェアのリリースは、
予期せぬ事態が起こった際にアップグレードを延期するための緊急スイッチも含まれていると語りました。
元々、11月に予定されていた「コンスタンティノープル」は、
プラットフォームのコードを合理化することを目的とした仕様変更を、
ホストコンピュータにもたらすようになっていたのです。
加えて、頻繁にアップグレードを起こすように設計されたコード修正である、
いわゆる「ディフィカルティ・ボム」を18ヶ月の間遅らせるかわりに、
イーサリアムのマイニング報酬を1ブロックあたり3ETHから2ETHに減らそうとしています。
電話で語った話によると、開発者たちはProgPoWについての意見の交換も行ったということです。
ProgPoWとは、Proof-of-Workアルゴリズムをもとにしたイーサリアムの仕様変更案であり、
マイニングに特化したハードウェアとして知られているASICsをネットワークから使えなくするものです。
ProgPoWの実施過程は、滞りなく進んでいるのですが、開発者たちによれば、
ソフトウェアのアップグレードへ何を組み込めるかということについては、
まだ何かを決定する段階までには至っていないと言います。
「私たちは、可能な限りのオプションを引き出して、それから決定を下す」とスワンダ氏は言います。
開発者たちはまた、イーサリアム1xのことについても話し合ったようです。
イーサリアム1xは現在、2019年に発表を目指しているアップグレードです。
いくつかのグループが進行過程のアカウントをあげていますが、開発はまだ初期段階だとしています。
「ProgPoWについては、何を取り入れ、何をするのか、まだ明らかには決まっていない。今日話し合いをするいくつかのグループ、そのどれも同じ状況だ」と、イーサリアム財団の広報担当、ハドソン・ジェイムソンは語りました。
ジェイムソンはまた、次回のソーシャル・メディアについての話し合い、
またイーサリアム1xへのアップグレードのロードマップに関する会議は、
開かれたものとして行われると言います。これは、今までの会議とは大きく違います。
今まではオフレコで、さらにチャタム・ハウス・ルールに沿って、
事後報告的に記録を公開していたに過ぎなかったのです。
「今後は、開かれた会議を行う」とジェイムソンは言います。