ブロックチェーン技術の浸透によって、
様々なコンセプトの仮想通貨が誕生しています。
Steem(スチーム)と呼ばれる仮想通貨もまた、
ユニークなコンセプトを持つものであり、
今回はその、Steemについて、特徴や将来性について調べてみました。
Steemが気になる方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
Steem(スチーム)とは?
Steemは、2016年4月に公開されたばかりの
比較的新しい仮想通貨です。
コンセンサスアルゴリズムには、ビットコインと同様に、
PoW(Proof of Work)が採用されていますが、
発行には上限がありません。
現在、仮想通貨の時価総額ランキングは35位で、
上位に位置していると言っていいでしょう。
Steemは、「Steemit.com」というサイトで
利用される仮想通貨であり、
このSteemit.comは、Steemit.incによって運営されています。
では次に、そんなSteemの特徴を見ていきましょう。
Steem(スチーム)の特徴は?
先程もお伝えしましたが、Steemのコンセプトは、
かなりユニークなものです。
どうユニークなのか、Steemの特徴を踏まえ、
その特徴をここではご紹介していきます。
特徴その1:ブロックチェーンベースのSNS
まず前提としては、Steemとは、
ブロックチェーンベースのSNSプラットフォームです。
そして、そのSNSの名前が、
「Steemit」というわけです。
ちょっとややこしいですが、基盤となるのがSteem、
FacebookやTwitterのように、SNSの名前にあたるのが
Steemitです。
SteemitはブロックチェーンベースのSNSであるため、
その投稿が、サーバーのダウンなどで消える事はありません。
Facebookや、Twitterは、彼らが所有するサーバー上に、
利用者の投稿記事を保存しているわけですが、
最悪、企業が破綻したりすればそういったデータが無くなるリスクもあります。
その点、Steemitは、ブロックチェーン上に存在するため、
投稿が消えるということはまずありません。
特徴その2:投稿と投票で仮想通貨をGET?
Steemitが他のSNSとは違うポイントは、
報酬を受け取れるという点です。
どういうことかと言うと、Steemit上に、
他のユーザーから評価されるようなコンテンツを投稿すると、
報酬を貰うことができます。
評価の基準は、いかに他のユーザーから「Vote(投票)」を
貰うかで決定され、
また、投票した記事が優良だと判断されれば、
投票者にも、報酬が支払われる仕組みとなっています。
こうして有益なコンテンツを配信する人は報酬を受け、
適切な投票を行った人にも報酬が生まれるという仕組みが
完成しているわけです。
むやみに投票しても報酬は増えませんし、
コンテンツを連発して投稿しても、質が低ければ
他人から評価されません。
特徴その3:Steem Power
SteemitというSNSの中核となる仮想通貨の名前は、
「Steem」で、これはSteemitを利用するのに、
必須な仮想通貨です。(プラットフォームと同じ名前なのでお気をつけください)
Steemには発行上限が無く、
毎年100%ずつ発行され、その内の90%が、Steemホルダーへの
配当となり、残りの10%が新規ホルダーに回ります。
Steemは、このように新規発行され続けるので、
価格は長期的には下落していく傾向にあります。
そのため、このSteemは、Steemitに使われる、
Steem Power(SP)とSteem Dollers(SD)に変換することになります。
SPは、いわばSteemit内に投稿されるコンテンツへの
投票権のようなものです。
尚、SPは取引所では売買されていないため、
他の人への送金はできません。
他の仮想通貨と交換したい場合は、一度SPをSteemと交換する必要があります。
ただし、SPとSteemとの交換には一定の条件があるのため
(毎週13回にわけて交換)
その全てを簡単に交換できるわけではありません。
これは、Steemの取引量を急激に増やさないための施策でしょう。
特徴その4:Steem Dollers
Steem Dollers(SD)は、「1SD=1USD」となっており、
価値がアメリカドルと連動しています。
SPと違い、簡単に取引を行うことができます。
Steemitを利用し記事を投稿、もしくは投票すると、
50%がSP、50%がSDで支払われる仕組みなのですが、
他の通貨と交換したい場合は、このSDを利用することになります。
Steem(スチーム)はどこで買える?
Steemは、PoloniexやBinanceといった海外の取引所のみで
購入することが可能です。
ただ海外の取引所口座のみを開設しても、
取引は開始できません。
Steemを購入したい場合は、国内仮想通貨取引所で
口座を作った上で、ビットコインやイーサリアムを送金し、
取引を始めてください。
Steem(スチーム)の将来性は?
これまでのSNSや、インターネットのマネタイズは方法は、
「広告」でした。
コンテンツのそばに広告を置くことで、
発信者はお金を稼ぐことができましたが、
Steemは、直接その中身が報酬に反映される仕組みになっています。
広告は無く、ユーザーによって、
本当に有益なコンテンツが評価される、
これは理想的な形と言っていいでしょう。
特に、広告が嫌悪されがちな昨今、こうした試みは
一目の価値はあります。
ただ、GoogleやFacebook、TwitterといったSNSを
超えられるかは怪しいところです。
その辺も踏まえて、今後の動向は要チェックですね!
まとめ
いかがだったでしょうか?
Steemは、SteemitというSNSのプラットフォーム、
もしくは仮想通貨の名称でした。
さらに、投稿や投票のインセンティブとしての、
SPやSDもありましたね。
まだまだ英語圏での発信が多いようですが、
今後日本でも広まっていけば、きっと多くの人がメリットを
受け取れるようになるでしょう。
コンセプト自体は非常におもしろく、
今後の成長が楽しみですね!