この記事では仮想通貨Dai(ダイ)について、その特徴や将来性、購入できる取引所について調べ記事にまとめています。
Daiがどのような通貨か気になる人や、実際に購入してみたいという方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
Dai(ダイ)とは?
Daiとは、イーサリアムのブロックチェーン上で作成されたステーブルコインで、
1Daiは、1米ドルに設定されています。
通貨の略号には「DAI」が用いられており、時価総額ランキングは59位となっています。
Dai(ダイ)の特徴は?
ではここからは、Daiの特徴を見ていくことでその詳細に迫っていきましょう。
ステーブルコイン
Daiは、1DAI=1米ドルに固定された価値を持つステーブルコインです。
ステーブルコインとは、価格の変動が法定通貨に裏付けられている通貨のことで、
為替変動のリスクがなく、価値の保存手段として利用することが可能です。
現在の仮想通貨市場は、まだまだ黎明期であり、
需要と供給のバランス次第では、その値幅が非常に大きく、実際の場面で利用するというのは難しいのが現状です。
ですので、こうしたステーブルコインの登場は、仮想通貨の安定的な価値の保存手段であったり、
決済の場面で非常に有効的です。
ERC20系のステーブル
ステーブルコインとして一番有名な通貨は、テザー社が発行する「USDT」ですが、
この発行には、テザー社独自のブロックチェーンを利用されています。
一方DAIは、イーサリアムのブロックチェーン上で構築されたERC20準拠の仮想通貨です。
他のイーサリアムから派生したトークン同様、同じウォレットで簡単に管理することが可能で、
または、イーサリアムから作られるDapps内での利用が期待されます。
発行主体は存在していない
そもそも仮想通貨は、発行主体が存在しない非中央集権的な特性があるものですが、
テザー社のUSDTは、テザー社が発行しています。
こうした中央集権的な通貨は、発行元の破産のリスクなどがあり、
実際テザー社には、USDTの発行額以上の米ドルを持ち合わせていないのではないか?という
「テザー疑惑」というものもあります。
一方Daiには、そのような発行主体は存在しておらず、破綻や汚職のリスクはありません。
具体的には、DAIを欲しいと思ったユーザーはスマートコントラクトで機能する
Makerと呼ばれるプラットフォーム上に、イーサ(ETH)を担保に、DAIを発行してもらいます。
イメージで言うと、銀行が、ETHという土地を担保にする代わりにDAIというお金を貸すことで、
DAIはその価値を安定化させています。
ちなみにユーザーは、ETHの価格に合わせて一定の担保金を維持する必要があり、
ETHの価値が下がってしまった場合は、追加でETHを入金しなければいけません。
仮に一定の維持率(担保比率150%)を下回ってしまった場合は、ETHをスマートコントラクトが自動で売出し、
DAIとの差額を回収します。
このように、Daiのプロジェクトでは、
人の仲介を挟まず、スマートコントラクトによる価格の自動調整機能が働くので、
1DAIを1米ドルとして固定することができます。
DAIの発行には、必ず担保となるETHが必要なので、
担保以上のDAIが不正に発行されることはなく、またスマートコントラクトによって自律的に機能するため、
人間による汚職などの心配もありません。
Dai(ダイ)が購入できる取引所は?
Daiは、ウォレットから「CDP Portal」にアクセスし、ETHを担保にDAIを発行することが可能です。
しかし、この方法は面倒なので取引所から直接購入することオススメしますすが、
Daiは、日本国内の仮想通貨取引所には上場していません。
海外の取引所にはなりますが、Coinbase Proや、Radar Relay、Atomarsなどに上場しています。
日本国内の取引所、もしくはウォレットから、
各取引所で採用されている基軸通貨を送金し取引を行うと良いでしょう。
Dai(ダイ)の将来性は?
Daiによって発行されるDAIは、あくまでステーブルコインであり、
その価値は自動的に1米ドルに付近に固定されてしまいます。
ステーブルコインである以上これ以上の価値上昇は期待できませんので、
投資としての将来性はありません。
利用手段は、法定通貨に戻さず、仮想通貨としての価値を保存したい場合に限られるでしょう。
その一方で、その発行方法は人の手を頼らないスマートコントラクトによって実行されます。
依然として時価総額で上位に位置しているUSDTですが、
発行元の破綻や汚職のリスクが考えられないDaiは、今後プロジェクトとして成長していくかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
Daiは、1DAI=1米ドルに裏付けたステーブルコインを発行するプロジェクトです。
イーサリアムのスマートコントラクトを活かした自律的なステーブルコインであるため、
中央集権的なステーブルコインと比べ、安心して利用することが可能です。
仮想通貨としての将来性はありませんが、仮想通貨取引において利確した価値を保存する手段として利用できます。