この記事では、EthereumClassic(イーサリアムクラシック)について、
その特徴や将来性、購入できる取引所について詳しく調べています。
EthereumClassicがどのような仮想通貨か気になる方や、
実際に購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
EhthereumClassic(イーサリアムクラシック)とは?
数ある仮想通貨の中でも大きな取引量を誇るEthereumですが、
EthereumClassicは、Ethereumのハードフォークによって誕生した仮想通貨です。
EthereumClassicの誕生は、Ethereumを利用したThe Daoというサービスがハッキングの被害に遭ったことが発端です。
The Dao事件によって、当時の価格で約65億円相当のEthereumが盗まれるという結果になりました。
これを受けてEhthereumの運営は様々な解決策を考え最終的には、
ハードフォークを起こすことによって、そもそもハッキングを「無かったこと」にしました。
本来仮想通貨の特徴は、分散型の台帳で管理される非中央集権が特徴ですが、
一部の管理者によって介入が行われることは仮想通貨の理念に反します。
こうした流れの中で、あくまで仮想通貨は非中央集権的で、ハードフォークに反対の立場を取った人達が、
新たなに分岐し、EthereumClassicを誕生させました。
2019年8月現在、Ethereumの時価総額は2位、その一方でEthereumClassicは20位となっています。
尚、通貨の略号に「ETC」が用いられます。
EthereumClassic(イーサリアムクラシック)の特徴は?
では次にEthereumClassicの特徴を見ていくことで、その通貨の詳細に迫っていきましょう。
発行上限がある
殆どの仮想通貨が発行上限を定め、価値の下落を防いでいますが、
Ethereumには発行上限がありません。
一方EthereumClassicは、約2億1,000万ETCが発行上限とされており、
2019年8月現在、約1億1,200万ETCが市場に流通しています。
既に半分以上が市場に流通しており、今後もその数が発行上限に近づけは、
その価値の上昇が期待できます。
PoWと51%攻撃
Ethereumは将来的に、そのコンセンサスアルゴリズムをPoW(Proof of Work)から、
PoS(Proof of Stake)へ移行させる予定です。
一方EthereumClassicはPoWを継続させる予定ではありましたが、
2019年1月、51%攻撃を受けたとの報道がありました。
51%攻撃とは、悪意のあるハッカーがネットワークの51%以上の計算力を持ってマイニングを行うことで、
これが可能であれば、EthreumClassicが特定の団体などにコントロールされてしまう恐れがあります。
高度な計算処理が必要であるビットコインと違い、EthreumClassicはそのハッシュレート(計算力)が低いため、
このような事件が起こったとされています。
この事件に対し、運営側は否定したものの、後日ハッキングされたEthreumClassicが返金され、
これはホワイトハッカーによるものではないか?とされました。
結局有耶無耶になった所はありますが、この報道を受けてEthreumClassicの価値は下落していまいました。
IoTプラットフォームとしての期待
Ethereumは、ERCというトークン規格を作り、仮想通貨を発行するプラットフォームとして機能していますが、
EthreumClassicは、IoT分野への方向に注力しているようです。
ただ高いセキュリティ性が望まれるIoT分野において、
先述のような問題は大きな懸念となります。
EthreumClassic(イーサリアムクラシック)が購入できる取引所は?
EthreumClassicは、残念ながら国内仮想通貨取引所には上場していませんが、
海外では大手の取引所には上場しています。
有名所で言えば、BinanceやBitfineなどに上場しているので、
そちらに活用すると良いでしょう。
EthreumClassic(イーサリアムクラシック)の将来性は?
仮想通貨の理念としては、非中央集権的であるべきという点は頷けますが、
結局のところ、ハードフォーク後もEthereumが支持されており、
EhthereumClassicはその影を薄めています。
また、2019年1月に問題となった51%攻撃疑惑を受けて、
本当にPoSのままで大丈夫なのか?という懸念も広がっています。
Ethereumと大きく差別化できる点が無い以上、今後の将来性はあまり期待出来ないでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
EthereumClassicは、Ethereumの運営方針と対立し、新たに誕生した仮想通貨です。
様々な問題が浮上しており、IoT系への期待がされていましたが、
今後は様々な課題が残りそうです。