この記事では、仮想通貨のUSD Coin(以下USDC)について、
その特徴や将来性、購入できる方法について調べてまとめています。
USDCがどのような仮想通貨なのか気になるという方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
USD Coinとは?
USDCは暗号金融系事業を行うサークル社によって開発されたステーブルルコインです。
2018年5月にその開発が発表され、同年9月には発行が開始されました。
サークル社と言えば、大手仮想通貨取引所のポロニエックスに買収された企業であり、
あのゴールドマン・サックスからも投資されていることで有名ですね。
2019年7月現在、仮想通貨の市場規模ランキングでは29位であり、
同じステーブルコインで有名なテザーの9位と比べるとその差は歴然です。
USD Coinの特徴は?
では次に、USD Coinの特徴を見ていくことで、さらなる詳細に迫りましょう。
米ドルを裏付けとしたステーブル
USDC一番の特徴は、やはり「1米ドル=1USDC」と固定されたレートをもつ、
ステーブルコインである点でしょう。
米ドルと相関を持つため、米ドルの価格変動に合わせて、その価格が上下します。
仮想通貨は、どこの国からも規制を受けていないので、
一時期的な情勢や、投機的な理由からボラティリティが激しいのが特徴です。
これでは、安定した取引が難しいのですが、ステーブルコインであるUSDCを使えば、
安定した取引が可能です。
また法定通貨と暗号通貨ペアの代わりにUSDCといったステーブルコインを用いれば、
デジタル通貨のみでの取引が完結します。
信頼性の高い通貨
米ドルを裏付けとするステーブルコインとして有名なものに、USDTがありますが、
これを発行するテザー社は、「テザー疑惑」といった、様々な問題が生じています。
一方でUSDCは、そのバックには金融大手のゴールドマン・サックスがついており、
また、USDCの発行においては、大手仮想通貨取引所のCoinbaseと共同で立ち上げた組織、
Centre社が行っています。
サークル社は、合衆国財務省管轄で金融犯罪を取り締まるFinCEN(金融犯罪監視網)に登録されており、
またCircle社とコインベース社は、Bit Licenseを取得しています。
Bit Licenseは、NYDFS(ニューヨーク州金融サービス局)から発行される仮想通貨事業を許可する免許のことで、
これを取得することで、ニューヨーク州内での仮想通貨事業を行うことができます。
また2019年5月には、大手会計事務所のグラントソントンの監査をうけ、
その監査結果を公開し、強い透明性を示しています。
このように規制当局への登録や大手金融業者からバックアップは、
大きな安心材料となるでしょう。
ERC20に準拠
イーサリアムをベースとして発行される仮想通貨は、ERC20という規格で統一されています。
この規格に準拠しているトークンは、その種類によってウォレットを変える必要がなく、
すべてを1つの同じウォレットで管理することが可能です。
USDCもまたERC20に準拠しているため、イーサリアム系のトークンを保有している人は、
同じウォレットで管理することができます。
イーサリアムのブロックチェーンは、ビットコインベースのものより速度が速く、
決済速度においては優秀であるという利点があります。
USD Coinが購入できる取引所は?
USDCは、残念ながら国内の取引所では購入できませんが、
海外の仮想通貨取引所から購入することが可能です。
Binanceといった大手取引所から購入すると良いでしょう。
USD Coinの将来性は?
USDCは、あくまでステーブルコインであるため、
そのレートは今後も1米ドル=1USDCのままです。
投資的な将来性は期待できず、あくまで取引などの利便性向上の役割を持つ通貨です。
一方で企業的な信頼で言えば、多くの安心材料があるため、
疑惑の多いテザーと比べると、今後さらにシェアを拡大する可能性があります。
またコインベースは、日本での展開も予定しており、
日本国内の規制に適った方法で取引所の解説を行うようです。
既に米国でも一定の規制の下運営されているため、今後日本でも
コインベースを通してUSDCを利用することが可能になるかもしれませんね。
また最近では、バイナンスが英ポンドを裏付けとしたステーブルコインを発行しましたが、
サークル社も、今後様々な国の法定通貨のステーブルコイン発行を目指しているようです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
USDCは、1米ドル=1USDCのレートで交換されるステーブルコインです。
開発を行うサークル社やその提携パートナーのコインベース、発行元のCentreは、
規制当局からの認可もしっかりと取得しており、その監査状況もしっかり公開しています。
今後、ステーブルコインの中でも主流になる可能性は十分にあると言えるでしょう。