現在発行されている仮想通貨には、色んな特徴がありますが、
NEO(ネオ)という仮想通貨は、特に際立つ特徴があり、
とても興味深い通貨です。
この記事では、NEOがどんな仮想通貨なのか、
今後の将来性や、特徴、またNEOとセットとなる「GAS」についても
調べてみました。
ぜひ参考にしてみて下さい。
NEO(ネオ)とは?
NEOは中国初のオープンソースプロジェクトです。
その歴史は意外と古く、
ICOは2015年に実施されました。
そして、ICOの翌年である2016年から市場に流通し、
徐々に成長し、今では仮想通貨の時価総額ランキング、
11位にまで付けています。
発行上限は非常に少なく、1億枚となっており、
既に5000枚がICOで、残りの5000枚が、
NEO理事会によって保有され、
今後の開発や運営に利用されていくそうです。
ちなみにNEOは、世界から注目を集める程有名になっていますが、
元々は、アントシェアーズ略号、「ANS」という通貨で、
2017年、リブランディングの為、NEOに改名しました。
では次に、そんなNEOの特徴を見ていきましょう。
NEO(ネオ)には特徴が?
次にNEOの特徴をご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみて下さい。
特徴その1:スマートコントラクトを実装
契約をブロックチェーン上で自動履行する仕組みを、
スマートコントラクトと言いますが、
そのスマートコントラクトを実装している代表格は、
イーサリアムでしょう。
しかし、今回ご紹介しているNEOもまた、スマートコントラクトを
実装しており、これはNEOContract(ネオコントラクト)と
言われています。
イーサリアムのスマートコントラクトには、
「Solidity」という言語を学ぶ必要がありますが、
これはマイナーなプログラミング言語です。
一方、NEOの場合は、既に多くのプログラマーが扱っている
JAVAや、C言語、Paythonなど、
メジャーな言語が利用可能となっています。
エンジニアからすれば、NEOの方が開発したいのは
明らかでしょう。
特徴その2:独自の承認アルゴリズム
NEOでは、ブロック認証に、DBFTという独自の
アルゴリズムを採用しています。
DBFTとは、「Delegtaed Byzantine Fault Tolerant」の略で
ビザンティン耐障害性コンセンサスメカニズムと訳されています。
ビザンチン障害とは、ビザンチン将軍問題が原因となって起こる
障害のことです。
ビザンチン将軍問題とは、
複数の間で合意に至るまでに、その一部や個人で、
不正や不具合が起こった場合に、結果として全体で
適切な合意形成が得られなくなることを言います。
こうした問題を避けるため、NEOでは
ランダムにブロック作成者を選びます。
この新しくブロック作成権限を与えられた者を
「ブックキーパー」と呼び、
このブックキーパーは、選ばれなかった残りの
NEO保有者から、本当に信頼できるのか、
投票によって、決定されます。
もし信頼できないブックキーパーだと決定された場合は、
さらに別の候補者を信任投票によって決めていく形となります。
このように、ランダムに候補者を選び、
信任投票を行う為、その他のコンセンサスアルゴリズムのように、
例えば、Pow(Proof of Work)のように、
マイナーによる寡占はありません。
特徴その3:GAS(ガス)という仕組み
実は、NEOというのは、プロジェクト自体の名称も
指しています。
そして、このプロジェクト内で利用される
トークンが、NEOなのですが、
実は、NEOとは別にもう一つ、GASという通貨も存在しています。
区分けとしては、NEOはスマートコントラクトの、
根幹となるプラットフォームで機能するトークンであり、
GASは、そのスマートコントラクトを「実行」する時に、
消費されるトークンです。
GASは、NEO専用のウォレットにNEOを預けておくだけで、
その保有量に合わせて、配当のように貰えるトークンなのです。
価格も常に、NEOと連動しており、
海外の取引所を利用することで、別の仮想通貨と交換することが可能です。
GASの発行量はNEOと同じく1億枚で、
22年という長期的な時間をかけて発行し続けていきます。
NEO(ネオ)はどこの取引所で購入できる?
日本国内の取引所では、NEOを扱っている取引所は、
今のところありません。
海外の有名な取引所であるBinanceや、Bittrexなら取引が出来るので、
どうしてもNEOが欲しい場合は、そちらを検討しましょう。
NEO(ネオ)の今後や将来性は?
NEOの機能は素晴らしく、従来のイーサリアムより、
処理速度が格段に向上しています。
イーサリアムは1秒間に15件ほどしか取引処理しか出来ない一方、
NEOは、1秒間に最大1000件もの取引処理が可能となっています。
今後、ブロックチェーンの利用者が増加していけば、
もちろん実用的な通貨が利用されることは間違いありません。
また、NEOのプラットフォームとは、
スマートコントラクトを誰でも構築しやすいように
環境を整えています。
スマートコントラクトを用いた技術が浸透していく内に、
NEOベースのアプリが多数誕生したり、
コストカットの点から、企業にNEOが採用されていくかもしれません。
またNEOは、中国版のアマゾンとも言われる
「アリババ」とも提携をしています。
巨大市場のアリババにNEOの技術が積極的に導入されていけば、
NEOの価値は必然的に上昇するでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
NEOは、スマートコントラクト機能を利用できる、
中国発の仮想通貨です。
スマートコントラクトを利用できるという点から、
中国版イーサリアムとも言われています。
イーサリアムでは構築が難しかったスマートコントラクトも、
NEOなら、より気軽に、多くの人が実装できるようになるかもしれません。
となると必然的に私達の生活にも、
何らかの影響が出てくるのでは無いかと思います。
今後の動向に注目したい通貨ですね。