スイスと言えば、金融立国で有名であり、
イーサリアムの上場信託商品をスイス証券取引所で扱うなど、
仮想通貨の取り組みしても積極的な国です。
今回は、そんなスイスを中心に展開されるSwissRealCoin(スイスリアルコイン)について、
その特徴や将来性、購入できる取引所について調べてみました。
SwissRealCoinが気になる、知りたいという方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
SwissRealCoin(スイスリアルコイン)とは?
SwissRealCoin(以下SRC)は、スイスの商業不動産にリンクした、
セキュリティートークンです。
STO形式で2019年に資金調達が行われ、
通貨の略号には「SRC」が利用され、STO時は、1SRC=1スイスフランス、
もしくはそれ相当のビットコイン、もしくはイーサリアムで行われます。
プラットフォームにはCrypto Real Estateが採用されています。
SwissRealCoin(スイスリアルコイン)の特徴は?
では次にSRCの特徴を見ていくことで、その詳細に迫りましょう。
スイスへの不動産投資が可能に
スイスへの非定住者による「居住用」の不動産投資は、
コラー法の定めによって制限されているのが現状です。
一方で、商業用の不動産に関しては制限を受けず、
スイスリアルコイン社は、ここを中心にプロジェクトを展開していきます。
具体的には、スイスリアルコイン社がファンドを設立し、
セキュリティートークンを発行します。
投資家達は、そのセキュリティートークンを購入することで、
ファンドの議決権を有することが出来るようになり、
資産の売却や購入、運営実績のチェックが可能になります。
スイスは永世中立国であり、外国の情勢に左右されにくい経済的基盤があります。
よって、不動産価格も安定しており、
過去10年に関して不動産価格は上昇傾向にあります。
SRCでは、純不動産収入の80%が、再投資されることになっており、
これによって継続な成長を望むことが可能になります。
不動産投資の透明化
不動産投資におけるブロックチェーンの導入は、
分散化の技術を用いることにより、余計な仲介業者を排除し、
透明化や、コストの低下を実現してくれます。
トークンホルダーは、「Management Investment Assistant」、通称MIAと呼ばれる
運用アシスタントは、パフォーマンス指標の確認や、
議決権の行使、業界の同行など、様々なことを利用することができます。
民主的な決定と透明性に優れた運用アシスタントは、
今後の不動産投資を大きく変える可能性を秘めています。
取引所へ上場を予定
SRCはライセンスを取得した取引所へ上場を予定しています。
これにより、SRCに流動性が生まれることになり、
トークンの購入者にはポートフォリオ精算の議決権を得ることになります。
価格の安定化
仮想通貨取引で一番問題となっているのは、やはりボラティリティの大きさでしょう。
価格が安定していないとリスクが高くなってしまいますが、
SRCは、トークン価格の安定化に努めています。
SRCは、安定したスイスの商業不動産と連動することで、
安定した価値を持つトークンを提供します。
しかし同時に、SRCは取引所へ上場して取引されるために、
市場が加熱した場合、不動産価格とSRCの価格に差が生まれてしまいます。
このようなケースが頻発していては通貨としての安定しません。
そこで、このようなケースが発生した場合は、
スマートコントラクトを利用することでSRCを自動発行させ、
SRCの価格を抑えような取り組みが行われます。
不動産をSRCで購入できるという需要からSRCの上昇が期待できる一方、
スマートコントラクトを活用した価格の調整機能により、
安定した通貨の取引が可能になります。
SwissRealCoin(スイスリアルコイン)が購入できる取引所は?
SRCは、2019年にSTOによる資金調達を予定しており、
取引所への上場は先になりそうです。
先述の通り、将来的には取引所への上場を予定していますので、
取引所での購入はまだ先になりそうです。
STOへの参加には、KYC(本人確認)やAML(マネーロンダリング対策)の
認証を受けた投資家のみが参加可能になるとのことです。
SwissRealCoin(スイスリアルコイン)の将来性は?
曖昧な将来性で価値を期待されるICOプロジェクトと違い、
SRCは、スイスの商業不動産に価値が裏付けられた仮想通貨となります。
スイスでは、不動産バブルとは言えないものの、
近年、不動産価値が向上しており、それに連動してSRCの価値向上も期待できます。
またSTOという規制の枠組みの中で発行される仮想通貨であるため、
ICOより信用できるという点は非常に大きいでしょう。
スイスで、非定住者からの居住用不動産の購入を制限するコラー法に関しては、
現在、商業用不動産を制限していないものの、引き締めを行うべきなどの議論が
行われているようです。
曖昧な態度のままであるという点から、
将来的に、外国人の商業不動産投資が不可能になった場合は、
SRCへの投資の道は閉ざされることになります。
SRCへの投資は連邦金融市場監査局、FINMAの意向も十分に注視する必要があるようです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
SRCは、スイスの商業不動産と連動した仮想通貨です。
政治的にも安定した情勢を持つスイスへの不動産投資が、
ブロックチェーンテクノロジーによって可能になりつつあります。