送金、決済色の強い通貨に「リップル」がありますが、
それと近い通貨に「ステラ」というものがあります。
2018年4月現在、時価総額ランキング8位と、
かなり上位に位置している「ステラ」ですが、
今回は、そんなステラについて、リップルとの違いや、
将来性について色々と調べてまとめてみました。
ぜひ参考にしてみて下さい。
ステラ(Stellar)とは?
ステラの公開は、以外と古く、
その発行は、仮想通貨黎明期の2014年頃です。
公開当初は、ステラから取って「STR」という略称が使用されていましたが、
公開の翌年、2015年には、Lumens(ルーメン)へと
名称が変わり、略号は「XML」が使われています。
ステラは、あのマウント・ゴックス社の創設者である、
ジェド・マケ-レブ氏によって開始されたプロジェクトです。
国際送金の舞台で使用されている「リップル」を
ベースとして開発され、金融アクセスをより容易にするために、
進められてきました。
ステラ(Stellar)とリップルの違いはココ
現在、海外にお金を送金する場合、
複数の銀行が絡んだりと、とにかく時間や手数料などの
コストが多分にかかります。
その問題を解決したのが、ステラです。
ただこれだけ聞くと、リップルを知っている方からすれば、
さほどステラとリップルが変わり無いように思えます。
ただ、ステラとリップルには大きな違いがあります。
ですので、ここからは、リップルとステラの違いに触れながら、
ステラの特徴を見ていましょう。
ステラは個人向き
リップルが、大手銀行といった金融機関を対象としているサービスに対して、
ステラは、「個人間」の決済、送金を対象とした、
プラットフォーム(土台)として開発されています。
ここがリップルとは大きく異なる点でしょう。
ステラは、ハブ通貨として、法定通貨、仮想通貨の
送金、決済をより低コストで実現することができます。
例えば、アメリカに留学している子どもに送金する場合、
「円→ステラ(ハブ通貨)→ドル」といった具合に、
ステラのシステムを仲介させるイメージです。
この結果、従来の銀行を挟む方法より、
格段に速く、そして低コストで
送金することができるようになりました。
ステラは非営利団体
リップルは、リップル社によって発行されている通貨で、
そのシステム維持は民間企業によってなされています。
一方ステラは、非営利団体によって運営されており、
団体が保有するステラ数や、団体構成員の給料など、
透明性について、徹底されています。
ステラ独自の承認システム
各仮想通貨には、PoWを始め、PoS、PoC、PoIなど、
様々なコンセンサスアルゴリズムがありますが、
ステラは「Stellar Consensus Protocol」(以下SCP)という独自の
承認システムを導入しています。
リップルでは、承認者をバリデーターと呼び、
リップルが選出したバリデーターのみが、承認を行えましたが、
SCPでは、誰でも承認者として参加できるようになっており、
非中央集権的な特徴があるようです。
発行上限が異なる
リップルは、発行上限を1000億XRPとして固定しています。
一方ステラでは、発行枚数が1000億枚に達した後は、
1年毎に、発行数を1%増加させていきます。
少しずつ発行枚数を増やすことで、
価格の上昇を抑え、変動リスクを抑える仕組みのようですね。
ちなみに、2017年末時点では、
リップル社は、リップルの60%を保有していましたが、
ステラを運営する「Stellar Development Foundation」は、
全体の5%しか、ステラを保有していません。
より市場にステラを流通させることで、
こちらも同様に価格の変動に対して対策を講じているようです。
ステラの今後や将来性はどうなる?
ステラは個人での送金や決済を前提としており、
通貨安を狙い、発行総数を増やしていく施策を取っています。
ですので、価格の上昇は期待しにくいのですが、
2018年4月現在、ステラは40円台と、
まだまだ伸びが期待できるでしょう。
さらにステラは様々な企業との連携が発表されており、
多くの好材料があります。
2016年には、ステラは大手会計事務所の「デロイト」と提携し、
クロスボーダーペイメントアプリケーションの構築を行いました。
また、2017年4月には、
フランスの「TEMPO」という送金業者が、
プラットフォームとしてステラの採用を発表しましたね。
同年8月には、あの大企業、IBMが、
ステラとの提携を発表し国際決済事業に乗り出しましたが、
これはステラのホルダーであれば、記憶に新しいかと思います。
このように、ステラは着実に実績を積んでおり、
将来性が期待できる通貨の内の1つ言えるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ステラはリップルをベースとした、
個人間の国際送金、決済に対応したハブ通貨のことでした。
現状、国際送金となると時間がかかったり、
手数料が高いという問題があります。
こうした問題を解消してくれるのがステラの役割です。
今後の発展が楽しみですね。