世界的に仮想通貨の規制が進む中でも、
仮想通貨は今尚増え続けています。
今や数え切れない程のアルトコインが存在しているわけですが、
その中でも比較的人気な通貨にLISK(リスク)というものがあります。
今回はその、LISKの特徴や将来性などを
調べてみました。
LISKが気になっている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
そもそもLISK(リスク)とは?
LISKは、2016年2月から3月にかけて、ICOを実施し、
同年5月に公開された仮想通貨です。
3月のセールス時点では、当時のビットコイン価格で、
19億円相当を、あのマイクロソフトが投資をしたということで、
話題になりました。
では、LISKとは一体どんな特徴や機能がるのでしょうか?
詳しく見ていきます。
LISKは、分散型アプリのプラットフォーム
プラットフォームとは「土台」を意味して、
何かを動かすの必要な環境のことを指します。
今あなたが見ているウェブページも、
ブラウザというアプリが、OSというプラットフォーム上で、
稼働しています。
LISKの目的は、「分散型アプリ(Dapps)」が稼働する
プラットフォームを提供することです。
では、分散型アプリとは何なんでしょうか?
これは従来のアプリと比較すると、
比較的簡単に理解することができます。
これまでのアプリは、提供元がいました。
例えば、iPhoneユーザーであれば、「Apple」が
AppStoreを通じて、アプリを提供しています。
Andoroidユーザーであれば、「Google」が、
Google Playからアプリを提供しています。
これはあくまで一例に過ぎませんが、
これまでのアプリは「提供元」がいました。
一方、分散型アプリには、提供者がいません。
分散型アプリでは、スマートコントラクト(詳しくは後述)という
技術を用いて、自律的に、稼働します。
スマートコントラクトの実装
LISKはスマートコントラクトを実装しています。
スマートコントラクトとは、簡単に言うと、
人間に代わって、プログラムが確実に契約を実行してくれる機能のことを言います。
良い例は自動販売機ですね。
お金を入れてボタンを押せば、確実に飲料水が出てきます。
LISKは先述の通り、分散型アプリを提供する
プラットフォームですので、管理者が存在していません。
その代わりに、スマートコントラクトという技術によって、
アプリが自動的に可動するわけですね。
サイドチェーンを導入
LISKは、ブロックチェーンに加え、
「サイドチェーン」というものを使用しています。
サイドチェーンは、メインとなるブロックチェーンから
派生したチェーンのことで、それぞれ独立して動作します。
サイドチェーン導入のメリットは、
やはり何といっても、性能の向上です。
メインチェーンのみに全ての機能を集中させると、
もちろん可動が遅くなります。
そこをサイドチェーンで補うことで、格段に処理速度を
高めることができます。
ビットコインのブロック生成には、最低でも10分を要しますが、
LISKは、10秒ごとにブロックの生成が可能になっています。
Javascriptで書かれている
LISKのは「Javascript(ジャバスクリプト)」という
プログラミング言語で書かれています。
繰り返しになりますが、LISKは、
分散型アプリをプラットフォームです。
色んな開発者が、アプリを作成して公開してこそ、
活発になるわけですが、そこで利用されるプログラミング言語が、
難解なものであれば、開発者の参入障壁が高まります。
一方Javascriptは、かなり有名なプログラミング言語で、
利用できるエンジニアも多くいます。
比較的簡単なLISKを使って、分散型アプリを公開できるという
メリットがあるわけですね。
LISK(リスク)とEthereumの違いについて
LISKは、分散型アプリのプラットフォームであり、
スマートコントラクトを実装していることは、
既にお伝えした通りです。
仮想通貨に詳しい方であれば、ピンと来るかもしれませんが、
なんだかLISKってEthereumと似ていますよね?
ここではLISKと、Ethereumの違いについて解説します。
サイドチェーンという機能
Ethereumもスマートコントラクトを実装しているわけですが、
ブロックチェーンは一本しかありません。
これは、Ethereumで可動するアプリは、
一本のブロックチェーン上で稼働するということです。
一方、LISKは先程もお伝えしたように、サイドチェーンがあり、
チェーン毎にアプリが稼働します。
当然処理は速くなりますし、
ハッキングやバグのあるサイドチェーンはメインから切り離すことができるので、
メインチェーンを保護することが可能です。
プログラミング言語が違う
Ethereumは「Solidity」という言語で書かれていますが、
LISKは「Javascript」で書かれています。
Javascriptは扱えるエンジニアも多く、
Ethereumより、参入できるエンジニアの数も増えるでしょう。
DPoSを採用
LISKは、Delegated Proof of Stake、略してDPoSという
コンセンサスアルゴリズムを採用しています。
このコンセンサスアルゴリズムでは、LISK保有者の投票によって、
101人の取引承認者を選びます。
これは、マイニング等とは違い「フォージング」と呼ばれるもので、
Pow(Proof of Work)を採用しているEthereumとは、
違う点ですね。
LISK(リスク)はどこで買える?取り扱い取引所は?
では、LISKはどこで買えるのでしょうか?
以前はコインチェックで取引されていたのですが、
コインチェック事件により、購入が出来なくなっていました。
ですので、最近まで海外の仮想通貨取引所でしか
購入することが出来なかったのですが、2018年1月、
国内仮想通貨取引所の「bitFlyer」に上場を果たしました。
海外の仮想通貨取引所は英語の画面で購入する必要があったので、
初心者の方には向いていませんでしたが、
国内取引所であれば、安心して、より簡単に購入することが出来ます。
ただ、bitFlyerは、販売所形式ですので、
若干割高になってしまいます。
取引所で購入したい場合は、海外のBittexや、Poloniex等を
利用して下さい。
LISK(リスク)の将来性はあるのか?
元々、10円から20円程を推移していたLISKですが、
2018年4月現在、LISKは約1400円程となっています。
しかし、
まだまだ将来性があるの通貨だと思います。
というのも、サイドチェーンというEthereumには無い新しい機能を
実装しており、さらにその開発は透明性が高く、
安心できる銘柄でもあります。
今後、分散型アプリが主流になってくれば、
LISKの成長は見込まれますし、今後の動向に注目ですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
LISKは、分散型アプリを提供するプラットフォームです。
また、スマートコントラクトを実装しているので、
自律的に動作する分散型アプリの開発も行うことができます。
まだまだ分散型アプリはマイナーな存在ではありますが、
その筆頭に今後LISKが立てるかどうか、今後の動向が楽しみですね。