オーストラリアの連邦機関は、スマートリーガルコントラストを基盤とした取引を、
ビジネスの場で可能とする国家的なブロックチェーンを構築しています。
オーストラリア連邦科学産業研究機構（CSIRO）調査部門のData61 は、
Australian National Blockchain（ANB）と呼ばれる新しい
プラットフォームのパイロットテストを行うため、
法律事務所のハーバート・スミス・フリーヒル、そしてIBMと協業していると言います。
このテクノロジーの目的は、事前に用意された法律的な条件
（オーストラリアの法規制に適うように作られた）を元に、
ビジネス取引の自動化を目的としており、
IBMのブロックチェーンネットワーク上にスマートコントラクトで記述されています。
このスキームは、外部データソースを記録する能力を有するスマートコントラクトによって
セットされ、例としては、IoTデバイスや、特定の条件に合致したときに自動実行を行える
ものなどが挙げられます。
例えば、建設現場のセンサーは、時間と積荷の配送をブロックチェーン上に記録でき、
それは、建設会社と銀行間のスマートコントラクトを発動させることで、
銀行の条件に合致した支払いを積荷配送に行いうと、同機関は
声明中で発表しています。
同グループによると、テストは2018年の終わり頃までには始まり、
役人や、銀行、法律事務所、その他同国で参加する事業者も招待する予定だそうです。
最終的には、デジタル化された契約、スワップデータ、そして
権限の確認や、合法的な立場などを利用できるネットワークに
オーストラリアの企業が参加する計画を立てています。
この取り組みは、2017年にData61によって行われた研究に続いており、
そこで協業した、Dr.Mark Staplesによると、
分散化テクノロジーは、オーストラリアが、生産的利益と、地方創生において
重要な機会であると話しています。
オーストラリア連邦科学産業研究機構（CSIRO）によると、
もしパイロットテストが成功を確約できれば、オーストラリア以外の市場でも
同テクノロジーを発表する意向です。
引用元：Australia Poised to Create National Blockchain With IBM Tech
