今回は、2018年4月に上場したばかりの、
Populous(ポピュラス)という仮想通貨について、
特徴や将来性を考察しました。
また購入できる取引所も調べましたので、
投資を検討している、気になる、という方はぜひ参考にしてみて下さい。
Populous(ポピュラス)とは?
Populousは、2017年に公開されたばかりの、
まだ新しい仮想通貨で、請求書、貿易の分野において、
ブロックチェーンの技術を導入したイーサリアムベースの、
金融プラットフォームです。
通貨単位には、PTTが用いられ、
発行上限は、約5300万枚と、かなり少ない量になっています。
現在、仮想通貨での時価総額ランキングは、48位と、
比較的上位に位置しています。
コンセンサスアルゴリズムには、ビットコイン同様、
PoW(Proof of Work)が採用されています。
Populous(ポピュラス)の特徴は?
では次に、Populousの特徴をご紹介するとともに、
より詳しい通貨の中身を見ていきます。
特徴その1:Populousは、売掛金担保融資のプラットフォーム
「売掛金」とは、「商品は既に渡したけれど請求はまた後日払う約束」
という時に、貰っていないお金のことを「売掛金」と言います。
そして、将来的に支払われるであろうこの「売掛金」を担保として
入金される日までに、お金を金融機関(銀行や信用金庫などなど)から
融資してもらう方法を「売掛金担保融資」といいます。
「将来的にお金が入ることになっているから、
それを証拠にお金を貸してもらう」ということですね。
Populousは、そのお金を借りたい人、お金を貸したい人を、
マッチングするためのプラットフォームです。
例えば、1年後に1000万円支払われる予定である企業が、
現在資金不足に陥り、売掛金担保融資で、
なんとか資金繰りを良くしようとします。
ただ、そのためにはお金を貸してくれる金融機関を探す必要があります。
そこで登場するのがPopulousです。
Populousは、売り手と買い手を直接マッチングしてくれるので、
必要以上に仲介業者を挟みません。
余計な手数料を支払う必要も無いので、企業は低コストで、
売掛金担保融資を受けることができます。
特徴その2:スマートコントラストで簡素化
売掛金担保融資は、その手続きや管理が面倒で、
日本においては、あまり普及していないという実情もあります。
そこでPopulousでは、スマートコントラクトの技術を利用し、
スムーズに当事者同時の橋渡し役を行います。
さらにスマートコントラクトで取り交わされた内容は、
ブロックチェーンに記録され、絶対に不正が出来ないため、
書面に残す必要がありません。
このようにPopulousでは、契約の簡素化が可能というわけです。
特徴その3:信用調査も実施
Populousのプラットフォームは、
売り手と買い手を繋げる役割を果たしますが、
正直、買い手にはリスクも存在します。
ある企業にお金を貸してしまったあと、倒産されては、
大きな損失となります。
そこで、Populousでは、XBRL(eXtensible Business Reporting Language)
という企業の財務情報をわかる形にする言語を用いて、
売り手と財務状況を把握します。
さらに、Altmanという人が考案した、
世界的に用いられるZスコア(倒産リスクを測定する)という方法で、
売り手の信用格付けをきっちりと行います。
これにより、買い手は、無用なリスクに晒される危険性を
下げることができます。
特徴その4:Pokenの利用
Populousのプラットフォームで、
売掛金担保融資を受ける、もしくは実施する場合、
そこで用いられるお金は、Populous独自のトークンである、
「Poken」です。
Pokenはペグ通貨であり、その価格は、法的通貨と連動します。
例えば、「1JPY Poken = 1円」と言ったところです。
現行の仮想通貨はボラリティが大きく、
融資を受けても、暴落し、融資の意味が無くなる可能性もあります。
こうしたビジネスの場では、
やはりペグ通貨の方が安心して取引出来ると言えるでしょう。
Populous(ポピュラス)はどこで購入できる?
残念ながら国内の仮想通貨取引所では、
Populousを購入することはできません。
海外の仮想通貨取引所になりますが、BinanceかYobitで購入することが出来ます。
Populous(ポピュラス)の将来性は?
Populousのプラットフォームで販売される、
請求書は、入札によって、市場原理に任せて価格が決定されます。
つまり適正な価格で請求書を売買し、売掛金担保融資を受けることが出来ます。
さらに、その際の契約はスマートコントラストなので、
不正は絶対に許されませんし、売り手も買い手も安心して、
利用することが出来ます。
これまで手続きが面倒で、請求書や在庫を利用しての、
売掛金担保融資を行わなかったという企業は、利用したいと思うかもしれません。
考えられる競合は、やはり金融機関ですが、
その金融機関がPopulousと似たようなシステムを導入しない限りは、
Populousの独擅場になることが予想できます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
Populousは、請求書、貿易の分野において、
ブロックチェーンの技術を導入したイーサリアムベースの、
金融プラットフォームです。
ぜひ、参考にして頂ければと思います。