英国の金融当局は、金融的被害からの投資家保護を目的として、
仮想通貨ベースのデリバティブを違法にする方針です。
水曜日に発表されたプレスリリースで金融行動監視機構(FCA)は、
英国内を拠点とする、もしくは操業している企業によって、
非規制下の送金可能な暗号資産と結びついたCFDや先物オプション同様、
上場投資証券(ETN)のようなデリバティブを、全ての最終消費者に対して、
販売したり、マーケティング、そして配布を行うことを全面的に禁止することを考慮していると発表しました。
FCAは、このような金融商品等は、”デリバティブ、もしくは一定の暗号資産を参考にするETN等 の
価値とリスクの確かな評価をできない個人投資”にとっては、”不適当”なものだと確信していると発表しています。
規制当局は、仮想通貨の根底には”価値の信頼性欠如”、暗号資産の流通市場における
”市場の不正行為と金融犯罪”の普及、暗号市場の”極端な”ボラティリティ、
そして個人投資家等による理解の不足といった、様々な要因を判断の基準として用いています。
FCAはさらに続けて、暗号資産に関連する金融商品の”明確なニーズ”が無いと話しました。
リリース中で当局は次のように発表しています。
私達は、このような商品を禁止することで、個人投資家等には1年間で、
7,500万ポンドから2億3,430万ポンドの範囲の利益を生み出すポテンシャルを推計しています。
FCA戦略競争の業務執行取締役であるChristopher Woolard氏は次のように話しています。
”広範なCFDとバイナリーオプションに対応する私達の仕事と同様に、
不良品が個人投資家に販売されていた場合、私達は対応するでしょう。
そこには、複雑な資産の上に構築された複雑な契約があります。”
暗号デリバティブの禁止を考慮に入れた計画は、昨年の11月にFCAから発表されていました。
その当時のChristopher Woolard氏に発言によれば、
金融当局は、”原市場の信頼性に関わる”仮想通貨をベースとした
”複雑で、気まぐれで、そして頻繁にレバレッジの効くデリバティブ商品”が、
個人投資家向けに売られていることを心配していると話していました。
FCAは月曜日、個人クライアント向けのCFDと
CFDに類似したオプションの販売を制限する規則を完了させたと、ポリシードキュメント中で発表しました。
この規則には、暗号資産に関連するCFDのレバレッジの上限2:1を禁止することが含まれています。
FCAは、暗号資産が権限の監督下に入り、評価を行った後になる
今年の夏後半に、”Guidance on Cryptoassets”の発行を予定していると発表しています。
引用元:UK Finance Watchdog Takes Step Toward Ban on Crypto Derivatives