今回は新たな資金調達方法として注目を集めている「STO」を実施している、
TheArtToken（ジアートトークン、以下TAT）について、
その特徴や、将来性、購入できる取引所について調べ、記事にまとめました。
TATがどのようなものか気になるという方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
TheArtToken（ジアートトークン）とは？
TATは、Swarmというプラットフォームを用いてSTOを行ったプロジェクトで、
その目的は、トークンの価値をアート作品で固定することです。
日本では、アートは楽しむものという認識が強いですが、
アートは「アート投資」と呼ばれる程、投資としても積極的にも活用されています。
TATでは、その価値をブロックチェーンで管理することで、
より簡単にアート投資に参加することができるようになります。
通貨の略号には「TAT」が用いられ、
プラットフォームには、イーサリアムを用いたSwarnからSRC20の規格で発行されます。
TheArtToken（ジアートトークン）の特徴は？
では次にTATの詳細を見ていくことで、そのトークンの詳細に迫りましょう。
価値の裏付けは「美術作品」
TATの価値裏付けは美術作品であり、TATと美術作品は1対1の比率で交換することができます。
これまで仮想通貨の価値は、単に投機的需要による価値であったり、
ブロックチェーンやDAG技術といった次世代テクノロジーへの期待によって
価格が形成されていました。
しかしこれでは価格変動が非常に大きく、通貨としての取引、投資として安定しません。
一方TATは、美術作品で価格が決定されるため、大幅な下落は考えにくく、
むしろ投資と捉えれば、長期的な成長を見込むことができます。
STOによる資金調達と安定運用
TATは、セキュリティートークンに分類され、
STOを実施できるSwarmというプラットフォームによって資金調達が行われました。
Swarmでは、セキュリティートークンの発行に際して、
独自の規格であるSRC20を採用しており、SRC20で発行されたトークンには、
所有権や権利移転などの法的拘束力があります。
よって購入者は、これまで流動性の低かったアートに対して、
トークンを通じて気軽に、そして安全に投資が行えるになったわけです。
また、TATは将来的に取引所への上場を予定しているため、
流動性も確保することができます。
ちなみに、STOによって調達された資金は、「戦後美術、現代美術」に投資される予定で、
この分野は、過去50年間、年利10.85％という高利率でその価値を上昇させています。
TATは仮想通貨で問題となっていた投機性を廃した、安定感のあるトークンと言っていいでしょう。
投資対象は税関倉庫に保管
投資対象となる美術作品は、スイスの保税倉庫に保管されます。
保税倉庫とは、もともと輸送中の製品を一時的に保管しておく場所でしたが、
最近ではアート投資の成長のために、保税を目的に利用されている倉庫のことです。
保税倉庫は、室内の気温や湿度が一定に保たれており、その他にも修復や作品の鑑定や評価なども
行っている場所で、作品を保管するには最適な場所です。
TATは、一度の投資に対して追加費用や手数料がかからないとされていますが、
その背景には、こうした保税倉庫の利用があるのでしょう。
TheArtTokne（ジアートトークン）が購入できる取引所は？
TATは、2019年3月現在上場していません。
公式サイトの2019年のロードマップには「Listing on international exchanges」と表記されていることから、
今年中に、複数の仮想通貨取引所への上場が予想されます。
国際的な取引所ということなので、ある程度大手への上場が期待されますね。
ただ、現在はSwarmのプラットフォーム上でTATを購入できるようなので、
気になるという方は、Swarmの公式サイトを確認してみて下さい。
TheArtToken（ジアートトークン）の将来性は？
ICOのほとんどが失敗に終わり、STOが話題になっていますが、
その代表的な例となるTATの将来性はかなり期待できるのではないでしょうか。
Swarmは、セキュリティートークンを発行するプラットフォームですが、
これはつまりSEC（米国証券取引委員会）の規制に置かれることになります。
当然Swarmも、SECの移行に沿う形で運営を続けているため、
将来的に、米国からの追い出しを食らうなどの問題は避けられるはずです。
またTATは、価値の下がりにくい美術品という分野を投資対象としているため、
今後時間の経過とともに価値が上昇していく可能性が十分になります。
まとめ
いかがだったでしょうか？
TATは、美術作品を裏付けに発行される仮想通貨であり、
これまで流動性の低かったアート投資への道を投資家達に切り開いてくれます。
法的拘束力を持つSTOでの資金調達、安定して成長を続ける美術作品を対象としたこのトークンは、
今後長期的な成長が期待できますね。
