匿名性を全面に押し出す仮想通貨プロジェクトは、
いくつかありますが、Bytecoin(バイトコイン)も
その内の1つです。
今回は、そのBytecoinについて、特徴や将来性について、
色々と調べてみました。
どんな通貨か詳しく知りたい方、これから投資を考えている方は、
ぜひ参考にしてみて下さい。
Bytecoin(バイトコイン)とは?
Bytecoinの歴史は古く、
その公開は2012年の9月です。
仮想通貨第二位を誇るイーサリアムでさえも、
2014年に公開されたことを考えると、
中々歴史のある通貨ではないでしょうか?
オープンソースで開発されているため、
そのコードは誰でも確認することができます。
通貨単位は、BCN、発行上限は約1850億枚と、
かなの数のBCNが発行されます。
時価総額ランキングは、現在22位と、
上位に位置する仮想通貨です。
ちなみに、Monero(モネロ)という匿名性の高い仮想通貨がありますが、
それは、このBytecoinがベースになって開発されています。
では、次に、そんなBytecoinの特徴を見ていきましょう。
Bytecoin(バイトコイン)の特徴
次に、Bytecoinの特徴をご紹介していきます。
既にMoneroをご存知の方は、
その共通点に気がつくかもしれませんね。
ぜひ参考にしてみて下さい。
特徴その1:匿名性が高い
現行の仮想通貨の送受金は、送金者と受金者、
この1対1で成り立っています。
さらにビットコインを例にすると、
どのくらい送金したか、という取引履歴がブロックチェーン上で、
広くネットワーク上で公開されている状態でもあります。
この取引内容から個人を特定するのは難しいですが、
もし、送金量と個人が結びつけられたらプライバシー的な
問題に発展することは否めません。
そこで、Bytecoinでは、「CryptoNight」と呼ばれるアルゴリズムを利用して、
仮想通貨のやり取りに秘匿性を与えています。
このCryptoNightでは、複数人によって、
取引内容に署名し、複数の公開鍵によって復号が行われます。
こうすることにより、誰が誰に送金したのかを
わかりにくくするわけです。
また、送金に用いるアドレスは、
1回のみ発行されるワンタイムパスワードを利用するため
仮想通貨を受け取る側のプライバシーも保護することが出来ます。
特徴その2:承認速度が速い
ビットコインは、取引の承認速度が10分と決められているので、
決済には最低でも10分を要します。
普通に考えて10分は遅すぎますよね。
一方、Bytecoinは、約2分で取引が承認されますので、
ビットコインよりは実用的でしょう。
特徴その3:マイニングは誰でも出来る
Pow(Proof of Work)を採用する仮想通貨、
例えば、ビットコイン等は高価なパソコンの機材や、
排熱に対応する冷却機器の導入など、
マイナーに偏りが生じます。
一方Bytecoinは、個人の家庭にあるパソコンで、
マイニングを行うことが出来ます。
結果として誰でもマイニングに参加出来る為、
マイナーの偏りは生じず、マイナーがシステムの半分以上を独占する
51%問題も生じません。
Bytecoin(バイトコイン)はどこで買える?
Bytecoinは国内の仮想通貨取引で取引することは出来ません。
海外仮想通貨取引所大手の、Binanceや、Poloniex等で
購入すると良いでしょう。
もちろん海外取引所への送金には、
基軸通貨となるビットコインやイーサリアムが必要ですので、
まだ日本の仮想通貨取引所に口座を保有していない人は、
先に開設しておきましょう。
Bytecoin(バイトコイン)の将来性は?
Bytecoinは、匿名性の高い通貨として誕生したものの、
その後、MoneroやZcashといった匿名性を重視する仮想通貨が
誕生し、競合するような状況になっています。
匿名性の高い通貨は、複数必要かと言われると
そうでも無いと思いますので、今後は差別化が必要になってくるでしょう。
またBytecoinの発行総数は約1840億枚ですが、
現在既に1820億枚が採掘されています。
つまり、今後はマイニングによる報酬の期待値は
下がっていくということです。
発行が止まれば、通貨の価値は上昇するかもしれませんが、
それ以前に、希少性の高い通貨となるかは微妙なところです。
また2018年に入り、世界各国は、マネーロンダリングや、
脱税といった犯罪防止の観点から、匿名性の高い通貨に対して、
強い睨みをきかせている状況です。
MoneroやDASHといった匿名性を押し出す通貨を始め、
Bytecoinも厳しい立ち位置にいるのは間違い無いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
Bytecoinは、2012年に公開された
歴史の古い匿名性の高い仮想通貨です。
ただ、競合が増えてきている点、間もなく総発行量に対する点、
各国の仮想通貨に対する規制など、
将来性は明るいかは断言できない状況です。
今後、どんな企業と提携するのか、どのような展開を見せていくのか
動向を注目していきたい通貨ですね。