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ビットコインは中長期的に10万ドルに到達する~占星術が描く未来~【仮想通貨相場展望】

短期的にはビットコインに向かい風

BTCUSDは65000ドル近辺まで上昇後に4月15日頃に発生した炭鉱爆発の影響で、中国のマイニング会社の約半分が集中しているウイグル自治区内のいくつかの小さな郡で停電した。これにより、ハッシュレートが急落しBTCの脆弱性が懸念されて下落した。

その後、5月5日頃にイエレン財務長官が足元で起こっているインフレを考慮した上で「景気が過熱しないように金利はいくらか引き上げられる必要があるかもしれない」と発言。

これによりプロの市場参加者の間では早期テーパリング(金融政策正常化に向けた資産購入額の段階的縮小)及び、利上げ観測が強まった。

5月12日に発表された米消費者物価指数(CPI)が前年同月比の上昇率が4.2%と2008年9月以来、12年7カ月ぶりの高い伸びとなったことから、インフレ懸念による早期テーパリング観測が一層強まった。

さらに、米電気自動車(EV)大手テスラのCEOであるイーロン・マスク氏がビットコインは環境に大きな負担をかけると指摘した上で、ビットコインを使った電気自動車(EV)などの購入手続きを一時停止したことも相まって28630ドル近辺まで下落した。

(図1:価格動向とファンダメンタルズの振り返り)

筆者は2020年1月9日の投稿記事でBTCUSDは長期的に間違いなく42800ドル、最低でも28000ドルまで上昇すると予測しましたが、2021年中に65000ドルまで急上昇することは想定外であったものの、予測していた通り28000、42800ドル以上の値は付いた。

今までのビットコインは、コロナ渦からの経済回復を目的とした各国の財政支援、つまり過剰流動性の供給が盛んとなって上昇をし続けてきた。しかし、上述した通り5月10日に発表された米消費者物価指数(CPI)が大幅な伸びとなったことから、市場参加者の間では行き過ぎたインフレを制御するために金融当局は早期テーパリング及び、利上げを迫られるのではないかとの予測が台頭し、BTCUSDは大幅に下落した。

8月6日現在は40000ドルを挟んでの展開となっている。

前回(2021年3月)のFOMC後のドットチャート(会議前のアンケート調査)では18人のメンバーのうち、2023年末にゼロ金利政策の解除が適切としたのは7人だったが、
6月15日~16日に開かれたFOMCでは18人のFOMCメンバー(1名欠員)のうち、13人が「2023年末までにゼロ金利政策解除、利上げ」と予想した。

この結果分布の中央値から、2023年は0.25%の利上げが2回あることが示唆されたことにより、市場参加者の間では2024年から2023年に前倒しされるとの観測が強まった。

数名の米連銀総裁は2022年終盤やそれよりも前の利上げを予測している人もいる。

しかし、筆者としてはデルタ株(インド変異種)やラムダ株が世界で猛威を振るっている状況では早々のコロナ禍収束は見込み難いと考えており、テーパリングを含む、金融引き締めに向けての動きは少なくとも年内一杯は起こらないと予測している。

また、6月の雇用統計はコロナ渦による変則的な季節的要因もあり市場予測を上回る結果となったものの、4月、5月の米雇用統計にみられるように新規雇用は抑制的なものとなっている。失業率の低下も改善が継続してきたとはいえ低調な状況が続いていることを踏まえれば、FRBが現段階で金融引き締めに動くことは時期尚早だろう。

実際に過度なインフレ懸念から3月中旬に1.7%台まで跳ね上がっていた米長期金利は落ち着きを取り戻し、8月6日時点、1.2%台前半まで下落。6月の雇用統計が好結果だったにも関わらず、米国債金利は上昇することなく逆に低下方向に動いている。

さらに言えば、雇用統計の詳細(労働参加率、長期失業者率など)を見ると、決して本格的な回復に向かっているとは言い難いため、FOMCメンバーが期待しているような好調な経済成長と順調な失業率低下は早々には実現しないだろう。そのため、今後はインフレ懸念が台頭する中で時間がたつにつれ、緩慢な利上げ姿勢が鮮明化していくと予測している。

従って、年内一杯は流動性相場が継続していく見込みのため、ビットコインも利上げ懸念で価格が落ちた分については早晩、落ち着くのではないかと見ている。

しかし、過度なインフレ懸念及び早期テーパリング観測の落ち着きは一見ビットコインにとってはポジティブな材料にも見えるが、今年の4月頃までのビットコインの上昇は米長短金利差の上昇が引っ張りあげてきた側面もある以上、金利が低下傾向にある現在はビットコインにとっては向かい風の環境といえる。

筆者は年内という短期的なビューで言えば米金利の上昇も一旦はピークを打ったと見ており、長期金利が再び強く上昇して2%を超えて定着するような動きは、中長期的に起こる可能性はあったとしても年内はないだろう。

例え長期金利が再び上昇するような局面があっても、年内は金融当局によりうまく制御されると考えている。

以上を踏まえると、米長短金利差も年内は落ち着いた状況が継続する可能性が高い。今後FRBが株式の下落を恐れて緩慢な利上げ姿勢が鮮明化していく可能性が高いとはいえ、市場参加者の間で早期テーパリングが警戒されている状況では、ビットコインは上昇したとしても年内は短命に終わり、最高値を超えることはないと予測している。

占星術と四柱推命が描くビットコインの未来

足元ではインフレ加速による早期テーパリング懸念、中国のマイニング規制によるハッシュレートの大幅下落、マイニング事業の環境問題など、ビットコインにとってはネガティブな材料が揃っているため、上値が重い展開は続くと見るべきだ。

占星術の観点からも今年の月の星の流れは2018年と同じ(3月の四緑木星)ことから、少なからず2018年と似たような動きになる可能性があることについて、今年の2月頃からブログ読者や会員にはお伝えしていたが、ズレはあったものの今のところは結果的に2018年と似たような形で強気の上昇トレンドが崩れている。

この観点からも今年の2021年は2018年と似たような形で低迷相場が続く可能性が高いといえる。

しかし、四柱推命の観点から中長期的にBTCUSDは最低でも89000~93850ドルまで上昇することは確実だ。

※四柱推命とは
陰陽五行説を元にその人の産まれた生年月日時を10個の「干」と12個の「支」に置き換え、それにより性格や運命を推察する方法。1100年代、南宋の徐居易(徐子平)の書が文献考証的に四柱推命の最古となるため、920年以上の歴史がある。筆者は統計データとしては活用するに値すると考えている。

「ビットコインが長期的に28000ドル以上になる理由を動画で徹底解説!」では、四柱推命の観点からマイクロソフトとビットコインは同じ運命バイオリズムであるという分析から、ビットコインはマイクロソフトと似たような軌跡を辿りやすいと結論付けた。その上で、テクニカル分析ツールであるフィボナッチを活用して、ビットコインは中長期的にマイクロソフトと同じ上昇率になるまで成長すると見込んで、42800ドル、最低でも28000ドル以上になると予測した。

結果的にこの価格に到達することとなったが、筆者はこの価格に到達するのは2023年~2024年頃だと考えていたために、予想以上に早かったといえる。

見方によっては2021年の時点で28000~48000ドルを超えた動きはレールを外れた動き(行き過ぎ)だったと捉えることもできるため、現在(2021年8月6日現在)、28000~48000ドル圏内まで戻ってきたビットコインはレール上の妥当な価格に戻ってきたという考え方もできる。

いずれにせよ28000~48000ドル以上の値が付いたことを踏まえれば、四柱推命を活用したマイクロソフトとビットコインのフィボナッチ比較分析は大きくそれた予測ではないだろう。

従って、今回もマイクロソフトとビットコインの比較分析を行い、ビットコインの中長期予測を行う。

マイクロソフトは現在(2021年7月9日現在)、フィボナッチ・エクスパンションの438.2%に到達している。

(図2:フィボナッチを活用したMSFT分析)

それに対してBTCUSDは300%到達後に失速しているが、四柱推命通りビットコインがマイクロソフトと似たような軌跡を辿るのであれば、ビットコインの上昇トレンドはまだ始まったばかりであると考えるべきだ。

テクニカル観点から見てもBTCUSDは、今は大きな上昇3波(通常は3波は一番力強い)の副次波の2波(調整)を形成中に見える。従って現在、形成中の2波の調整後に力強い3波の副次波の3波に移行し、時間をかけて89000~93850ドルに向けて力強く上昇していくと予測している(※エリオット波動論は後付け理論要素が強いため、送付画像はあくまで現段階での一つのシナリオ)。

(図3:BTCUSDの中長期ターゲット&エリオット波動分析)

マイクロソフトの株価がさらに上昇するのであれば、BTCUSDの上昇はこの限りではないだろう。

著者 トシムリン
トレード歴16年の現役為替トレーダー。20歳の頃から専業トレーダーとなる。6年間はトレードが上手くいかず一時借金を背負ったが、研究と分析を積み重ねて独自手法を編み出し、7年目からプラス収益となり、そこからは安定的に利益を出し続けている。一般投資家が持ちえないマーケットの内部構造を多角的に分析して市場を予測していくことが得意分野。分析能力と育成能力に定評があり、トレード教育によって多くの常勝トレーダーを輩出している。

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