この記事では、仮想通貨のSynthetix Network Token(シンセティックスネットワークトークン、以下SNX)について、
その特徴や将来、購入できる取引所を調べ記事にまとめています。
SNXがどのような仮想通貨か気になるという方や、実際に購入してみたいという方は、
ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
SNXとは?
SNXを理解するためにはまず、Synthetixを知る必要があります。
Synthetixとは、イーサリアム上に構築された分散化合成資産発行プロトコルで、
この合成資産、いわゆるSynthsを作るためにステーキングされるのがSNXです。
2019年11月現在、その時価総額は34位となっており、
発行以来順調に価格を上げています。
SNXの特徴は?
ではここからは、SNXの特徴を見ていくことでその詳細に迫りましょう。
2つのトークンの存在
Synthetixのプロジェクトでは、Synthと、SNXの2つのトークンが発行されており、
Synthは先述の通り合成資産と呼ばれています。
ユーザーは、SNXを保有し、ロックし、ステーキングすることでSNXのステーキング報酬を受取ることが可能で、
さらに、分散化取引所であるSynthetix.Exchange上でのSynth取引で発生するSynth取引報酬を受取ることができます。
分散化アプリMintr
Synthetixでは、Mintrと呼ばれる分散化アプリを用意しており、
これは、Synthetix Networkに参加するために必要なアプリです。
Synthを鋳造(Mint)するために、SNXホルダー向けに作られたアプリであり、
MetaMask、Ledger、Trezor、Coinbase Walletに接続して利用します。
Synthetix.Exchange
Synthetixのプロジェクトでは、独自の分散化取引所を展開しており、
MetaMask、Trezor、もしくはLedgerのウォレットに接続することで利用することができます。
sBTC、sETH、sBNB、などの仮想通貨に加え、sUSD、sEUR、sJPY、sGBP、sAUD、sKRWと法定通貨が
裏付けとなるステーブルコイン、合成金、合成銀といったコモディティのSynthの取引が可能です。
特徴としては、端末と端末を結ぶP2Pでの取引はなく、プールされた担保を介し、
スマートコントラストを用いたP2C(Peer to Contract)での取引となります。
つまり、このステーキングを担保とする担保モデルは、イーサリアムのスマートコントラストを使うため
カウンターパーティ(相手方)を必要としません。
またこのメカニズムにより、DEX(分散化取引所)で度々問題となる
流動性やスリップページの問題解決につながるとしています。
取引手数料は0.3%となっており、その取引所収入はSNXホルダーの貢献度に応じて分配されることになっています。
取引所での価格提示は、信用できる金融市場リソースを使ったプライベートオラクルを活用していますが、
現在は、分散化オラクルも検討しているとのことです。
SYNTHETIX DASHBOARD
Synthetixが提供するDashboardでは、SNXの時価総額や価格、
sUSDやsUSDの価格、時価総額、ユニスワップレートなどを確認することができます。
その他、Synthのトータル量、その資産分布、ロックされているSNXの価値であったり、
Synthetix.Exchangeの24時間の取引ボリュームなども確認することができます。
SNXを購入できる取引所は?
SNXは残念ながら国内取引所には上場していません。
海外の仮想通貨取引所で言えば、大手のKucoinに上場していますが、
Kucoinは現在、日本人向けサービスを停止しています。
購入する場合は、Synthetixが提供している分散化取引所であるSynthetix.Exchangを利用すると良いでしょう。
また上場している取引所の詳細は、先述のSYNTHETIX DASHBOARDから確認することができます。
SNXの将来性は?
SNXは、それをステーキングすることでSynthを報酬として受け取ることができるため、
SNXの需要は取引所の成長と直結していると言っていいでしょう。
ステーキング参加者がネットワークに参加すればするほど、SNXの需要は高まるので、
今後はいかにそのネットワークを拡大するかが課題となるでしょう。
まとめ
SNXはSynthetixのネットワーク内で利用されるトークンであり、
ステーキングに利用されるものです。
2018年は0.4ドル程でしたが、2019年は仮想通貨市場全体が冷え込んでいる中でも
順調に高安値を切り上げる上昇トレンドが継続しています。
日本ではまだまだ知名度が低いですが、今後も注目したい仮想通貨プロジェクトの内の1つです。