この記事では、仮想通貨のBitTorrent(ビットトレント)について、
その特徴や将来性、購入できる取引所について調べ記事にまとめました。
BitTorrentがどのような仮想通貨か気になるという方や、
実際に購入してみたいという方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
BitTorrent(ビットトレント)とは?
BitTorrentは2001年からサービスを開始した元祖P2P技術による
データ共有サービスであり、BitTorrentのソフトウェアを通してデータをダウンロードした端末は、
自動的に、同じファイルをアップロードするという仕組みでした。
しかし、この仕組ではダウンロード完了後、利用者はアップロードを行うことなく
ソフトウェアから離脱してしまうユーザーが現れ、上手く機能しないという問題が発生していました。
そこで、そのアップロードにインセンティブを与えようというのが、BitTorrentのプロジェクトです。
BitTorrentのプラットフォームには、TRONのTRC-10が採用されています。
時価総額ランキングは2019年9月現在、50位となっており、
2019年に誕生した仮想通貨としては比較的上位に位置していると言えるでしょう。
BitTorrent(ビットトレント)の特徴は?
それではここからは、BitTorrentの特徴を見ていくことでその詳細を見ていきましょう。
TRONによる買収
BitTorrentは、そもそもオープンソースによるソフトウェア、更にその上位版のソフトウェアを販売していた
開発団体でしたが、2018年8月にTRONによって買収されることになりました。
先述の通り、BitTorrentはオープンソースでソフトウェアを提供しており、
収益化が難しいという現状がありました。
そこで、TRONによる買収で、BitTorrentはBTTというトークンを発行し、
利用者にインセンティブを与えることで、ダウンロードやアップロードの最適化を目的としています。
IEOによる登場
2019年年初に行われたBitTorrentの資金調達は、バイナンスのIEOを通して行われました。
IEOとは取引所が中心となって仮想通貨プロジェクトの上場をサポートすることで、
バイナンスという大手取引所が資金調達を仕切るため、その注目度は非常に高いものとなりました。
実際のIEOでは、BTTは18分という短時間で完売し500億BTT、日本円で約8億円を調達する結果となりました。
BitTorrent Speed
BitTorrent Speedとは、BTTを支払うことで優先的にアップロードする人から、
ファイルをダウンロードできる仕組みです。
この仕組を利用すれば、アップロードする側はインセンティブを得ることができ、
またアップロードが増えることで、安定してダウンロードすることも可能になります。
BitTorrent(ビットトレント)が購入できる取引所は?
残念ながら、国内取引所には上場していませんが、バイナンスでIEOが行われていますので、
バイナンスから取引することが可能です。
もちろんですが、バイナンスは日本円の入金に対応していないため、
BTTの基軸となるビットコインを、国内取引所、もしくはウォレットから送金し、
取引を開始することができます。
BitTorrent(ビットトレント)の将来性は?
BitTorrentが注目された理由としては、バイナンスのIEOによるところも大きいですが、
一番の要因は、BitTorrentが抱えるユーザーの数と言えるでしょう。
プレスリリースでは、ビットトレントは、アクティブユーザーが1億人、
10億以上のデバイスでダウンロードされていると発表されており、
その市場とTRONが結びつき、収益化されることからかなり期待値は高くなっていました。
実際上場後、0.00000030BTC(現在価格で0.26円)まで大きな陽線をつけて上昇しています。
一方で、BitTorrentは1億人のユーザーを抱えているため、それにTRONのプラットフォームが、
スケーラビリティ問題に耐えうるのかという問題も出てきています。
また、ファイル共有ソフトは既にいくつか誕生しており、
競合ひしめく中で、あえてBitTorrentを活用するメリットが打ち出せていないのが現状のようにも思えます。
IEO後価格を伸ばしたBTTも、現在は0.00000005BTC(現在価格で0.04円)と
IEO価格を割ってしまっている状態で推移しています。
期待値だけの取引感が否めないため、今後どのように展開していくかが鍵となるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
BitTorrentは2018年にTRONによって買収され、現在では、BTTトークンを発行しています。
このインセンティブが導入されることで、BitTorrentのネットワークに安定性が生まれることが予想できますが、
その一方でBTTトークンの価値は下落し、現在IEO価格を割っている状況です。
BitTorrentはユーザー数が多いだけに、今後の動向に注目です。