この記事では仮想通貨のPaxos Standard Token(パクソススタンダードトークン、以下PAX)について、
その特徴や、将来性、購入できる取引所について調べ記事にまとめています。
PAXがどのような仮想通貨か気になる、どこで購入できるか知りたいという方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
Paxos Standard Token(PAX/パクソススタンダードトークン)とは?
PAXは、米国ブロックチェーン企業であるPaxos(パクソス)が発行しているステーブルコインで、
イーサリアムをベースとしたERC20準拠の仮想通貨です。
デジタルドルとして迅速にお金を動かすことができるよう作られており、
他の暗号資産とは違い、慎重に保護され、規制下に置かれた上で監査も受けています。
通貨の価値は、「1PAX=1USD」で固定されており、デジタル通貨として機能することから、
世界中において安定した価値での取引が可能です。
2019年8月現在、その市場規模は同じ米ドルをペグ通貨とするTrueUSDより1つ下のランクである38位となっています。
Paxos Standard Token(PAX/パクソススタンダードトークン)の特徴は?
では次にPAXの特徴を見ていくことで、その詳細に迫っていきましょう。
規制下での運営
米ドルを裏付けとするステーブルコインは、テザー社のUSDTをはじめ、いくつか普及していますが、
PAXは規制当局の監督下で運営されています。
暗号業界において規制サービスの提供がPAXには認められており、
2018年9月にニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)からの承認を得ています。
PAXはこの承認を獲得する一方で同局から消費者保護やマネーロンダリング対策など、
かなり厳しい監視の対象となるため、不正が起こることは考えにくいと思われます。
監査法人によるチェック
ステーブルコインで代表されるUSDTは、発行額と同等の米ドルを保有していないのではないかという
いわゆるテザー疑惑というものがありますが、
PAXでは、こうした懸念を払拭するため監査法人による監査を受けていきます。
Withumは、AIPCA(米国公認会計士協会)の規格に基づいてPAXの監査を行い、
その発行額と米ドルの保有量が一致しているかチェックを行います。
その監査結果は公式ホームページに「Monthly Attestation Report(月間証明レポート) 」として公開されており、
誰でもPAXの発行額と米ドルの保有額をチェックすることができます。
準備金は複数口座に分けて管理
PAXの裏付けになる米ドルは、Paxos社が一括で管理するのではなく、
米国国内の複数の銀行に分けて管理されます。
またその複数の銀行は、米国の独立機関であるFDIC(連邦預金保険公社)によって認可されている銀行です。
FDICに加入している銀行は、万が一破綻した場合、一定の預金保護を受けることができるため、
準備金を保有している銀行が破綻した場合のリスクも備えています。
さらに複数の銀行で管理されているため、PAXの準備金が深刻な状況に陥る可能性は極めて低いと言えるでしょう。
Paxos Standard Token(PAX/パクソススタンダードトークン)が購入できる取引所は?
残念ながらPAXは国内仮想通貨取引所には上場していません。
その一方で海外の仮想通貨取引所であれば、90以上の取引所に上場しており、
大手で言えば、バイナンスやHuobi、Bit-Zや、BITTREXにも上場しています。
いくつかの海外仮想通貨取引所は日本人の利用に規制をかけているため、
バイナンスといったメジャーな場所で購入すると良いでしょう。
その際は、国内仮想通貨取引所、もしくはウォレットから基軸となる通貨を送金し、取引開始となります。
Paxos Standard Token(PAX/パクソススタンダードトークン)の将来性は?
PAXはステーブルコインであるため、その価値は多少のボラティリティはあるにせよ、
ほぼ1ドルで推移します。
そのため保有したとしても投資としての価値は全くなく、
お金を増やすという意味ではまったく将来性はありません。
ただしステーブルコインという分野においては、規制下で運営しており、
FDIC認可の米国内銀行で準備金は大切に保護されています。
疑惑の浮上するテザーに比べ安心して利用できることは間違いありませんでの、
仮想通貨の一時的な避難先などに最適だと言えるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
PAXは米ドルと1:1で交換されるステーブルコインです。
規制下での運営、監査の実施、FDICに加盟の銀行による準備金の保全と、
ステーブルコインとして利用するには非常に安心できる通貨です。
ステーブルコインである以上投資的な価値はありませんが、
仮想通貨の避難先として利用する分には安定して利用できると言えるでしょう。