全会一致の投票が、火曜日(5月1日)に、
カルフォルニア州バークレー市の市議会で行われ、
ブロックチェーンベースの”マイクロ公債”の発行に向けて、
また一歩前進しました。
イニシアチブを取る、
市議会メンバーで、副市長のBen Bartlett氏がコインデスクの
電話インタビューで答えました。
「ついに始まった、私達は遂にやったんだ!」
しかし、投票による決定は、もう少し複雑だったようです。
バークレー市の市役所職員によると、市議会は、
「2018年の優先順位プロセスを引き合いに出し、万が一にでも、
市が90日以内に行われるマイクロ公債イニシアチブを
予備計画として実行する場合、
市政代行官が、そこで必要となる報告書の素案を作成すること」
という取り決めがなされました。
その他の市議会メンバーのSusan Wengraf氏も、
「このアクションは、現時点において、暗に承認を意味するものではありません。」と警告しています。
しかし、ある匿名の市議会メンバーによると、
この提案は、ビザンチン迷路のように複雑に、
そして急速な動きを見せているとのことです。
「これは本当に大勝だ」とメンバーは述べており、
9人の内、5人から強力なサポートを得たという結果は、
10年を要するよりむしろ、プロジェクトが急激に進捗していることを意味すると
説明しています。
Bartlett氏は、ブロックチェーンベースの市債発行に
かなり反対の立場を取るメンバーと対峙しており、
わずか2名のみが賛成していると言います。
しかし彼の分散台帳による小額公債発行の発言は、好材料と言えるでしょう。
現在のところ、彼によると、
金融仲介業者により、地方債はコストが増大し、さらに個人が購入できる
最少額は、5,000ドル、もしくは10,000ドルにすら達していると言います。
「地域社会の特定のニーズを考慮していない」と付け加えながら
「誰も買うことなんて出来ない」と述べました。
さらに彼は、ブロックチェーン技術により、透明性を向上させつつ、
5ドル、10ドル、もしくは25ドルの地方債を、
トークン化による利息払いで実現できると確信しています。
ブロックチェーン技術は、本当に私達の生活から中抜きを無くし、
公債を地域社会の人々の為に、より手頃な価格での提供を可能にします。
ハイパーローカル活用
Bartlett氏が考えるバークレー市による地方債の使い道は、
ホームレスシェルターや、救急車、もしくは各消防車と言った、
ハイパーローカル、いわゆる地域密着型のプロジェクトです。
同氏は、これに「世界が注目している」と付け加えました。
というのも、彼のオフィスは、ほとんど毎日世界中から
問い合わせが来るそうです。
また最近のメディア記事が表面的に示唆するように、
同氏のブロックチェーンベースの地方財政計画は、
バークレー市という枠を超えています。
しかし、Bartlett氏は技術的な詳細については、あまり話そうとはしません。
独自のブロックチェーン技術なのか、オープンソースのブロックチェーン、
ハイパーレジャーか、ビットコインか、イーサリアムか、もしくは、
公開されているか、パーミッションドか、
彼はネットワークに関わる議論は避けています。
「それについては言えない」と述べ、
「市場から来る提案から、どれがベストなのかよく確かめる」としています。
また、同市には、彼の進めるプロジェクトの契約を募り、業者には、
このプロセスにおける全ての手順を踏んでもらうと続けました。
引用元:California City’s Blockchain Bond Is Definitely Maybe Happening