新しい特許出願書によると、中国の大手eコマース企業のアリババは、
ブロックチェーン技術を利用して、国際決済の速度向上を模索しているようです。
出願書によると、中華人民共和国国家知識産権局に
「ブロックチェーン上での口座残高を調整するシステムと方法」が
今年の1月に提出されており、金曜日に公開されました。
より広い側面で、口座残高の調整にブロックチェーンを利用することが狙いで、
同社は、国際取引間で、特に第三者の小売支払い業者が絡む場面で、
いかに簡単にシステムが機能するかを説明しています。
例えば出願書によると、違う地域の第三者である決済業者と、
そのバンキングパートナーの全てが、想定されたブロックチェーンの、
ノードとして機能するとしています。
続けて、それぞれのノードは、ユーザーの元帳残高を、
第三者である小売業者のモバイルウォレットの口座に反映させながら、維持されます。
取引注文が始まった時、ノードはあらゆるコンプライアンス違反を考慮し、
ユーザーの口座を検証しなければならないとしています。
そして、そのプロセスは、スマートコントラクトが実装されたブロックチェーンによって、
実行されると、出願書には書かれています。
ノードは、ユーザーの送受金取引量を分散化された方法でアップデートすることで、
本来であれば必要となる仲介業者を排除し、どうしても発生してしまう
取引時間の遅れを回避することができると出願書には記されています。
しかし、アリババは、どのようにしてシステムを利用するか
そのシステムを商業的に利用しようとしているのかは説明しておらず、
出願書は、同社の資本提携を行うアント・ファイナンシャルが、
ブロックチェーンベースの送金サービスを発表した数日後に公開されました。
コインデスクが報じたように、アント・ファイナンシャルは現在、
スタンダード・チャータード銀行とパートナー関係になり、
第三者の支払い業者を通じて、香港からフィリピン居住者へ送金を可能にする
ブロックチェーンベースのアリペイを利用しています。
引用元:Alibaba Seeks to Eliminate Middlemen in Blockchain Payments Patent